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平成 9年12月定例会(第2日12月 9日)

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  1. 鈴鹿市議会 1997-12-09
    平成 9年12月定例会(第2日12月 9日)


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    平成 9年12月定例会(第2日12月 9日)            鈴鹿市議会定例会会議録(第2日)  平成9年12月9日鈴鹿市議会議場において鈴鹿市議会定例会を開く。   1出席議員      1 番   豊 田 正 孝      2 番   山 本   孝      3 番   南 条 和 治      4 番   儀 賀 久 明      5 番   近 藤   昇      6 番   長 岡 正 男      7 番   清 水 一 成      8 番   森 川 ヤスエ      9 番   石 田 秀 三     10 番   辻 井 良 和     11 番   内 海 正 明     12 番   高 橋   亨     14 番   中 村   敏     15 番   竹 口 真 睦     17 番   長谷川 清 一     18 番   宮 崎 平 男     19 番   大久保 政 信     20 番   宮 原 登美男     21 番   森   吉 金     22 番   佐 藤 邦 正     23 番   古 市 嘉 郁     24 番   森   義 明     25 番   清 水 一 昭     26 番   長 谷 康 郎     27 番   川 村 幸 男     28 番   大 谷 光 司     29 番   松 本 文 子     30 番   板 倉   操     31 番   中 村   浩     32 番   市 川 義 髙     33 番   田 中   博     34 番   児 島 芳 光
    1欠席議員     16 番   光 永   博 1議案説明員の職氏名     市長         加 藤   栄     助役         後 藤 忠 生     助役         西 尾 重 信     収入役        戸 田   登     教育委員長      長谷川 八壽雄     監査委員       長 島 節 郎     選挙管理委員長    疋 田 士 郎     教育長        山 下   健     消防長        浅 川 守 生     水道事業管理者    内 田   等     市長公室長      佐 藤 栄 聿     総務部長       今 村 正 信     市民部長       中 尾 征 郎     保健福祉部長     堀 内 凱 夫     産業振興部長     大 本 剛 郎     土木部長       近 藤 清 己     都市計画部長     小 林 隆 清     下水道部長      北 村 克 麿     総務部次長      稲 垣   捷     市民部次長      今 村 不二夫     保健福祉部次長    石 井   平     土木部次長      水 谷 勝 彦     都市計画部参事    小 林 一 彦     総務課長       伊 藤 輝 義 1議会書記     事務局長   東 浦 瑛 二   書記     池 中   敏           ─────────────────── 1会議の事件  日程第 1          一般質問           ───────────────────            午 前 10 時 06 分 開 議 ○議長(宮原登美男君) きょうは本会議2日目でございます。よろしくお願いをいたします。  ただいまの出席議員は31名で定足数に達しておりますので,議会は成立いたしました。  これより本日の会議を開きます。  本日の議事日程並びに議案説明員の職氏名は,お手元に配付いたしましたとおりでございますので,ご了承願います。           ─────────────────── ○議長(宮原登美男君) これより日程第1,一般質問を行います。  一般質問の通告者は16名でございます。通告以外の事項を追加しないよう,質問が重複しないよう,また通告時間を厳守していただくようにお願いをいたします。なお,再質問の場合は要点のみ簡潔に述べられるよう,特にお願いをいたします。  中村 敏君から通告の順序に従い,順次質問を許します。  中村 敏君。              〔14番 中村 敏君登壇〕 ○14番(中村 敏君) おはようございます。14番,新風会の中村 敏でございます。私の質問は,行政改革と庁舎分散についてと金沢川流域の改修計画についての2点でございますので,よろしくお願いいたします。  まず行政改革と庁舎分散について質問をいたします。12月1日の市制施行55周年記念式典のあいさつの中で,市長は,私も就任以来,行財政改革を使命として,未来の鈴鹿市のあり方を考えて実行してまいりました。地方自治は,特色ある鈴鹿らしいまちづくりを地方の権限と責任において進めていく地方分権時代へと移り変わってきております。これを進めるには,簡素で効率的な市民主導型の行政運営が必要不可欠となってまいりますと述べられております。私は,昨年から市の庁舎について再三質問をしてまいりました。特に北館については耐震上早急な対応に迫られ,新庁舎の建設を現在地神戸にと要望してまいりました。また教育委員会をはじめ各所に分散している行政部門を一日も早く集中し,市民サービスに徹することが大切であると考えております。このような時期に,なぜ水道局舎は遠く離れた場所に建設しなければならないのですか,市民のことを考えておりますか,また利用者のことを考慮されておりますか,いまでさえ教育委員会などがばらばらになっているところに申請業務,市民は転々と渡り歩かなければいけないのに,この上また分散をしてしまうんですか,10月の全員協議会水道局舎建設については提示されましたが,わずか1時間足らずの時間で議論が終わっております。その資料の中には水道局舎建設の4カ所の候補地のメリットとデメリットの比較表が配付されております。なぜ新庁舎建て替えの計画がある中,分散せずに新しい庁舎の中に取り入れるという考え方はなかったのですか。遠く離れるのがいいか,いまの地に全部一緒にするのがいいか議論されたんでしょうか。また市の職員が業務遂行する中で不合理はありませんか。私は大変な疑問を感ぜざるには得られません。それは特に土木部,都市計画部,下水道部,産業振興部などの部門と水道局との連絡協議,水道管移設の申請業務など,どれだけの職員が移動しているかわかりますか。また,担当の各部長の方は,どのぐらいの職員が水道局に行っている実態も調査されたことがありますか。この1点を取り上げるだけでも大変な矛盾であります。市長の55周年記念式典で,簡素で効率的な行政運営が必要不可欠と述べられておりますが,矛盾は感じておられませんでしょうか。今議会では水道料金の値上げが提案されておりますが,このようなことで市民の理解が得られるのでしょうか。事務経費のアップは水道料金には反映しないんでしょうか。移転予定地である寺家町川久保,現在の旧御座池清掃センター跡地ですが,この8,900平方メートルに及ぶ広大な跡地は,都市計画上どのように位置づけをされておりましたか。清掃関連施設としての跡地の利用計画はどうなっていたのでしょうか。市民部清掃管理課との協議はどうなされておるのか,お聞かせください。また,当時にいろいろと地元要望もあったと思いますが,現在のこういう水道局舎で地域の皆さんは満足しているのでしょうか,お聞かせください。  次に,2点目の質問をいたします。金沢川の改修計画について,特に鈴鹿中央線付近通称中央道路及び流域の水害対策についてお尋ねいたします。  9月13日未明の記録的な集中豪雨のために,金沢川流域では多大な被害を被りました。道路などの損壊77カ所,住居などの浸水は,国府,牧田,飯野,神戸地区など463戸に上り,特に牧田地区では190戸の家屋に浸水するという大きな被害が出ました。このように大きな被害を出した原因は,記録的な集中豪雨であったからと簡単に片づけられるのでしょうか。単に今回は大雨であった,天災だとあきらめられますでしょうか。私はこのような大きな被害を出した要因は,金沢川の改修のおくれが第一に上げられると思いますが,市長のお考えはいかがでしょうか。そこで金沢川改修の進捗状況と今後の改修計画についてお尋ねをいたします。  昭和55年から始まった千代崎港から中島橋までの1,718メートルは県の局部改良事業の工事として,平成9年度にほぼ完成すると聞き及んでおります。中島橋から上流の1,042メートルも鈴鹿市の改良事業の第1期計画区間として昭和55年に県と同時期に工事が始まりましたが,現在の進捗状況はどうですか。また,六郷川との合流部までの第2期計画区間の工事完成の見通しはどのようになっておりますか。それから六郷川の合流部から上流,算所町までの鈴鹿中央線と並行する4,000メートル以上もある区間の改良計画はどうなっているんでしょうか。通称セントラルグリーンと言われる優良な農地が真ん中にありますが,その中央部を流れる新川の改修はされるのですか。その上流部,道伯町に流れる91号河川,また大池,住吉を流れる16号河川などの改修計画はあるのでしょうか。鈴鹿中央線沿線の都市開発と排水計画について少し詳しくお尋ねしたいと思っております。  昭和55年に金沢川の改修計画が策定されましたことは先ほども述べたとおりでありますが,昭和55年以降,市街地が拡大されておりますが,排水計画は万全だったのでしょうか。昭和61年に市街化区域に編入した飯野寺家,西条,三日市,算所地区の67.4ヘクタールのうち51.4ヘクタールは排水の調整池機能のない区域であります。開発はしましたけれども調整機能を伴っておりません。また平成5年に市街化区域に編入した三日市,地子町地区の24ヘクタールのうち4.7ヘクタールについては同じく排水の調整機能がない区域であります。時代の変遷ととともに都市計画法上,調整池が現在は必要となっている,あるいは機能を有しなきゃいけないとなってますが,当時のときは必要なかったというふうに当局は言いますが,現実にそのために大きな水害が起きております。また,いまのように昭和56年からの西条第一土地区画整理事業の約40ヘクタールについては調整池はつくられておりません。これは既存の市街化区域であったということで機能は有しておりません。もともと水田でありました。市街化区域でありましても,水田であれば,これは遊水池の役割を果たしていたはずです。それを埋め立ててしまえば水はどこに行くのでしょうか。当然,遊水池機能が,排水が完全にできてなければ遊水池機能が必要となります。また都市計画法上1,000平方メートル以上の開発行為に対しては調整池などの機能を義務づけていますが,それ以下は義務づけていない。でも中央線沿線の開発は進み,商業施設がどんどん立ち並んでおります。でも雨水は下流部の改修計画が全く進んでいないために先日のような大水害が発生する結果になっております。都市開発が先行し,排水計画が後を追う状態では安心して市民生活ができません。現在のように金沢川の改修が進まないならば,白子地区に完成しておる新生公園地下雨水貯留池や,また間もなく完成する白子高校西側旭が丘雨水調整池のような大規模な調整池を建設するなど水害を防ぐ対策を講じていただきたいと考えますが,いかがですか。本日は神戸4丁目,5丁目,あるいは牧田地域の水害に遭われた方々,あるいはその関係の自治会の役員の皆さんも傍聴されております。市長,この水害に見舞われた皆さんが安心して生活できるための政策をお示しください。特に従来から水には縁のなかった,水害には縁のなかった方々が都市開発によって水害に見舞われて,そして都市開発では,道路網は着実に整備されていきますが,少々車が渋滞しても生命,財産にはそれほど大きく影響しない,でもひとたび水害が起これば,これは生命,財産を脅かす重大な問題になります。そのあたりを市長は十分にお考えになって,金沢川流域の排水対策,あるいは改修計画,あるいはいまのように調整機能を有する施設をぜひともお願いをしたいと思います。  以上,庁舎分散と金沢川の改修計画について,市長の回答をよろしくお願いいたします。 ○議長(宮原登美男君) 市長 加藤 栄君。              〔市長 加藤 栄君登壇〕 ○市長(加藤 栄君) まず初めに,中村 敏議員からのご質問のありました行政改革と庁舎分散についてご答弁を申し上げます。  さきの鈴鹿市制施行55周年記念式典,あるいは今議会の提案説明でも申し上げましたが,私は,市長就任以来いち早く市政の刷新と行政改革の断行を自らの責務として,また市民の目線に立ちまして,生活者重視の市政を目指してまいりました。今や中央集権型のシステムから地方分権型のシステムへと大きな転換期に入ってきておりまして,簡素で効率的な市民主導型の行政体制整備を図ってまいったところであります。また新しい庁舎を建設するという目標につきましては,さきの9月定例会でお答えを申し上げましたとおり変わりのないところでございますが,現在,議会の庁舎建設問題特別委員会におきまして,新しい庁舎建設に向けたご審議をお願いをしているところでございます。また,現市庁舎の耐震対策につきましてもよろしくお願いいたしたいと思っております。今回の水道局庁舎の決定は,CPUの更新期限や局庁舎建設費等の問題などの事情がございましたし,また市有地の有効活用という観点も一部考慮に入れて判断をいたしておりますので,ご理解とご協力を賜りたいと思います。なお,この詳細につきましては,後ほど水道事業管理者から答弁をいたさせますので,よろしくお願いを申し上げます。  次に,2点目のご質問の金沢川流域の改修についてご答弁を申し上げます。  去る9月13日未明から早朝にかけて,市の中央部が台風19号関連によります局地的な集中豪雨に見舞われました。鈴鹿市消防本部によりますと,午前2時ごろからの降雨量は,同7時までに132ミリの雨を記録をいたしましたが,特に同5時からの1時間雨量64.5ミリという記録的な大雨でございました。この結果,被害状況は,床上,床下浸水463戸,中央道路ほか多くの道路冠水によります交通の混乱,また田から流失をいたしました稲わらによります水路の溢水,また海での漁業への影響など,市民の皆様方には大変なご迷惑をおかけいたしましたところでございます。今回の大雨は,主に牧田地区から神戸地区にかけてのゲリラ豪雨でございまして,被害もこれらの地区に集中をいたしましたが,当地域を受け持つ河川が金沢川でございます。柳町中島の中島橋より下流は三重県の管理河川となっておりまして,近鉄名古屋線より中島橋までの間は延長1,718メートルでございまして,昭和55年から2級河川金沢川局部改良事業で事業着手をいたしておりまして,すでに中島橋の下流50メートルまでは改良が進んでおります。また上流は鈴鹿市が管理をいたします準用河川でございますが,起点の中島橋から国道23号をくぐり,飯野地区を経由いたしまして算所町に至る総延長4,950メートルでございます。このうち全体の計画区間は中島橋から六郷川合流点まで延長1,700メートルでございますが,第1期計画区間といたしましては延長1,042メートルを中島橋より国道23号の西側まで昭和55年より国の補助を受けまして事業着手し,主に用地の取得を行ってまいりました。現在もまだ未買収地がございますが,平成8年度からは中島橋北詰めの家屋移転,土地の取得を行っておりまして,完了後は,橋梁のかけ替え並びに護岸の工事を進めてまいりたいと考えております。また第2期計画区間を含めました算所終点までにつきましても,下流部分の第1期計画区間の進捗状況を見極めながら,一日も早く全体の改修ができますように努力をしてまいりたいと考えておりますが,若干の年月を要するものと思われます。したがいまして,私どもが早期の対応策といたしましては,水門の管理者に,非常時に即対応ができますように調整を行うほか,河川のネックになっている部分や,流水の阻害要因等を早い時期に改修できるように検討してまいりたい。そのように考えております。また,開発によります雨水の流出増には適切な洪水調整池の誘導,透水性の舗装,浸透ますの設置などを施工するように指導いたしておるところであります。なお,今後の対応策といたしましては,上流部に,最上流でございますが,奈良池がございます。この池を防災ため池事業といたしまして,平成10年度に基本計画を策定をし,11年度より事業採択に向けて国,県へ申請を行ってまいりたいと考えております。また,鈴鹿市都市下水路事業によりまして,洪水調整池の設置を含めた調査を平成10年度より実施するように検討いたしておりまして,これらの計画が実施されますと,現在の雨水の流出増は大きく軽減いたすものと考えております。しかしながら,根本解決は何をおいても下流からの河川の改修でございまして,先ほども申し上げましたが,事業の促進のために国,県への要望はもとより,早期に事業が完了するためのあらゆる方策を考えてまいる所存でございます。生命,財産を危うくするようなこの前の本当の大きな大雨につきましては十分に肝に銘じまして,この対応を図ってまいりたいと,そのように考えます。議会におきましても,今後ともどうぞよろしくご協力を賜りますようにお願いをいたしたいと思います。 ○議長(宮原登美男君) 水道事業管理者 内田 等君。            〔水道事業管理者 内田 等君登壇〕 ○水道事業管理者(内田 等君) 私からは水道局の庁舎建設についてお答えを申し上げます。  ご質問の移転の経緯でございますが,水道局舎の建設は,現在地での建て替え案がございましたが,消防用地との関係で白紙になり,その後,西条土地区画整理内の市と公社の所有地の話もございましたが,決定には至りませんでした。このような中,CPUの耐用年数が経過しており,またコンピューターソフトの西暦2000年問題がありますことから,平成11年中にCPUの更新が必要でございまして,現在地でCPUを更新いたしますと,後で約1億円の移転費用がかかりますことから,二重投資を避けるため,もともと計画しておりましたように,これは第3次総合計画でございますが,局舎建設とあわせて行う方がよいと判断をいたしまして候補地の選定をいたしたところでございます。財政運営が厳しい中,用地取得,敷地造成等が比較的容易で,これらの経費が少しでも軽減できる場所ということで予定地に決めさせていただきました。新水道庁舎の建設費につきましては,建設費約15億円の財源は,庁舎建設積立金4億円,留保財源1億円,残は現庁舎敷地の売却代金を考えておりまして,料金に影響がないようにいたしております。  次に,市民が水道局へ行くのに不便になり,サービスの低下になるのではないかとのご質問でございますが,一般市民の来庁目的や交通手段等につきまして調査いたしましたところ,一日平均約10名程度の来庁者がございますが,ほとんどが料金を支払いにみえるお客さんで,他は開栓閉栓,もしくは証明手続などのために来庁されております。現在,料金の納付につきましては口座振替の利用,最寄りの金融機関のほか市役所の出張所でも納付ができますが,今後さらにそれらを利用していただくよう周知を図ってまいりたいと考えております。なお,新規給水申込み手続きにつきましては,指定工事店が代行しておりますし,開栓閉栓の申し出につきましては,電話,ファックス等の受け付けをしておりますので,一般市民の方が水道局へ直接お見えになることは少ないと思われます。また,今回,水道局舎の建設を予定いたしておりますところの交通手段につきましては自動車の方がほとんどでございますし,また公共交通機関におきましても,市民の皆様に対してそれほどご不自由をおかけすることはないと考えております。なお今後,建設予定地に水道局舎が完成いたしましたならば,そこを水道の新たな活動の拠点として,市民サービスに,より一層努めてまいる所存でございますので,よろしくご理解を賜りたいと存じます。 ○議長(宮原登美男君) 中村 敏君。 ○14番(中村 敏君) それでは2回目の質問をさせていただきます。  いま水道庁舎の方について局長がお答えになりましたけれども,本庁舎が建設されようとする時期に,いまの中では全くそういう計画は検討はなされておらないわけです。現在地か,あるいは移転をするか,それからCPU,集中管理システムの代替が早急に必要である,その移転費用に約1億円かかる,それは二重投資になるから避けたいと,それから本庁舎については公有財産を有効に利用したいと言っておられます。だったら,今度の新庁舎の中に,公有地の中に一緒に建て替える,その中に合同に入れる,建設費はその分がアップしても,それは新たに建てるのと同じことになります。管理費等は数段安くなります。当然,家賃もいただければいいわけですから,いまの土地で公有財産の方にしても,これは市の方に,水道事業の方から地代を払われると聞いておりますと,同じ結果ではないかと,それから1億円が二重投資になるとおっしゃっておりますけれども,ちょっとお尋ねしますが,下水道部長,現在,下水道部の中で水道局に職員が,水道管の移設等で申請業務,あるいは職員がその都度行かれておりますが,どのくらい行っておられるか,ご存じでしょうか。いまお答えは必要はありませんけれども,先ほど言いましたように,各事業部門で,私先日,それぞれに聞いてまいりました。水道局と各部署の協議というのは,移設を必要とする申請業務を各課は水道局に出向いて,ファックスであるとか電話ではやっぱりやり取りできません。どんな場所に,どういうふうに水道管が入っているかは,水道局の台帳を見て,そして今後の道路改良工事をどうするかという協議に出向いております。土木部の道路課では年間100件ほど,それから河川排水では二,三十件,下水道に至るや年間900回,農業集落排水においても相当数の方がやはり行っております。あるいは耕地課,全体になるとどのぐらいに上るんでしょうか。それから本日のようにこの本会議,議会の関係,あるいは工事執行部会,それぞれ今度は水道局の方々がこちらに来られる,これらの述べ人数に換算したらどのくらいになりますか。そして1人での移動ではなくって,複数での移動が相当数あるはずです。現在ですと,私も計ってみましたら,片道3分から5分,往復で10分あれば水道局と本庁舎は移動できます。今度の新予定地は,距離にして約7.5キロ,朝の時間によりますと23分から27~8分かかっております。いろんな事情を考えると,片道30分,往復約1時間,単純に移動するだけで職員は50分間のロスをするわけです。それを先ほどの延べ人数に換算をして,職員の給与,人件費に掛け算をしますと,単純計算でも400万から500万,それから移動手段のために公用車が増車の対象となってまいります。いろんな経費を考えると,水道局の方の直接原価には反映しないか分かりませんが,ほかの部署の原価管理,いろんな諸経費には大きく増えてまいります。そのような経費が単純に計算しても,年間500万から,あるいはそれ以上になってくる。10年たてば 5,000万,先ほどの有形,無形の不合理を考えると,移転費用1億円の二重投資というのはそれほどのものではないと私は考えます。それから遠くになれば,職員間もついおっくうになって,出向くのをやめてしまうと,現在でも道路工事で一度掘ったところをまた掘り返している。水道で掘ったところを下水道で掘っている,あるいは道路課で掘っている。市民の皆さんは,どのようにどう掘っているかが事情が分かりませんので,同じところを何度もやっている。そのような結果が,遠くなって,いまのような状況になれば,決して,いまよりもよくなるとは考えられません。そのような観点から考えられますと,水道代には反映しないと言いますが,確かにその部分は反映しないかも分かりませんが,じゃ本会計の方,一般会計の方の各部署の事務経費はそれだけ増大するわけです。いま大変な日本の経済,あるいは私たちの身近なところでも大変な経済状況で苦しい生活を強いられております。私たちの企業が500万円儲けようと思ったら,いかなる努力をしなきゃいけないか,その500万円は,単純に利益から減ぜられる金額であります。みすみす移動しなければ,あるいは本庁舎の中に計画すれば,そのような経費はいらない部分なんです。そのような小さなところから着手しない限り,簡素で効率的な事務とはほど遠い感があると思いますけれども,そのあたりもう一度教えていただきたいと思います。  それからもう一つの方の河川改修の方については,再度ちょっと確認をしたいと思います。先ほどの中で,奈良池は,平成10年からため池の改良をすると,それから金沢川の中流域に調整機能を持った池などを検討調査をするというふうにお答えいただいておりますが,それでよろしいのでしょうか。それから先ほどの金沢川の県の工事は,昭和55年から約17年間にわたって1,700メートルが改修が済んだ,ほぼ済んだと,市は同じく55年から始めて約1,000メートル,17年かかってどこまで行っておりますか。まだまだの感がありますが,それで,いまのように,それから上流部などというのはほど遠い感があると思います。そういうことを考えれば,いまご答弁いただいたように,奈良池の最上流部の改修並びに中流域での調整池を検討する,調査するというものは一日も早く実現するようにしていただきたいと思います。  それから先般の例えば神戸4丁目,5丁目のところの神戸南部都市下水路の中にある農業用水の樋門,水門の管理です。私も後から行きますと,ゲートは上がっておりましたけれども,一番上にわらくずがついておった。ということは,それは後から上げたものであって,そのゲートの上にわらくずがついているということは,水害のとき,大水が出ている間は半分閉まっていたという状況であろうと思います。そしていまのように,人が管理をするとなると,昼夜を分かたず,あるいは自分の家と相当離れてても,そこまで行かなきゃいけないことが本当にできるんでしょうか。ぜひとも必要のない水門,樋門であれば,これは農業従事者等,関係と協議の上撤去していただきたいし,それができなければ,ほかの水門にあるように,転倒ゲートであるとか,自動に雨量に,あるいは水量に応じて自動開閉するようなシステムをこれは講じていただきたい。先般も,その付近のお年寄りは,それを,あるいはごみがたまるのを防ぐがために,松葉づえを取り除く棒のかわりにして,自ら川の中に入ったり,水の中に入って,挙げ句には,松葉づえは流されて,自分も危うく流される状態で,その水の流れを順調に行くように努力されたと聞いております。そのように地域の皆さんが必死になってやっている努力にぜひとも報いていただきたいと思います。  それからもう1つは中央道路の下には,歩道の下に大きなボックスが,排水用のボックスが入っております。完成した当時は,先ほども言いましたように,それでよかったのかも知れませんが,宅地化が進み,本来,水田は調整,遊水池であったものがなくなり,宅地化になって,そのまま水が流れる,そうすると,中央道路の下にあるせっかくのボックスももうすでに限界に来ておろうと思います。そしてまた,私の家はこれはすぐそばなんですが,六郷川との合流部は直角に交わっております。道路は直角に交わっているのは交通対策上大変いいわけですけれども,水は直角に交わってはスムーズに流れません。当然,導流堤であるとか,下流への導水をスムーズに行くような改良がなされなきゃならないと思います。先ほど市長の中に,局部的な部分改修,あるいは全体を見直して改修するというふうに答えていただいておりますが,そのあたりをもう一度ご確認をいただきたいと思います。  以上です。 ○議長(宮原登美男君) 水道事業管理者 内田 等君。 ○水道事業管理者(内田 等君) まずCPUの移転費用でございますが,これは約1億円程度を必要といたしますことから,ご指摘の水道庁舎移転により生じます人件費をもとに計算いたしましても,CPUの移転費用を賄うまでには相当の期間を要することになります。また企業の多くは,すでにパソコンによります企業内ネットワークが行われておりまして,当市におきましても,近い将来には,庁内LAN等パソコンでの情報交換を行うシステムづくりが必要と考えられます。そのようなシステムが構築されますと,職員間での直接の打ち合わせに出向く機会が少なくなり,時間のロスは解消されるものと考えておりますので,よろしくご理解を賜りたいと存じます。 ○議長(宮原登美男君) 土木部長 近藤清己君。 ○土木部長(近藤清己君) 私の方からは金沢川につきましてご答弁申し上げます。  ただいま市長の方からご答弁いたしましたとおり,金沢川改修につきましてはかなりの年月を要すると思いますので,早期対策といたしまして,現道河川のネック点になっている部分の改修や検討,ゲートの管理者に非常時に対応できるように調整を行うほか,大雨時のパトロールの強化によりますものをやっていきたいと考えております。また開発によります雨水の流出増につながらないように洪水調整池,あるいは透水性舗装,あるいは浸透ますの設置等を開発者により強く指導をしていきたいと考えております。また上流部の防災ため池事業及び洪水調整池の設置を含めました調査を平成10年度より実施するよう検討を進めてまいり,これらの計画が実施されますと,現在の雨水の流出量は大きく軽減されると思いますので,よろしくご理解のほどをお願い申し上げたいと思います。  以上でございます。 ○議長(宮原登美男君) 中村 敏君。 ○14番(中村 敏君) 水道事業管理者の方にもう一度お尋ねします。  先ほど事務的なことは,パソコン等で解消すると言われましたけれども,それは新しく下水道だとか何かが引かれた改良された水道については,そういうふうにネットワーク簡単でしょう。でも現在の入っている大部分の水道管はそのようになっておりますか。パソコンでいち早く,どこの道路のどの個所に水道管が入っている,どの宅地にどのように入っているかなんていうのは,全く掘ってみないと分からないのが実情じゃないでしょうか。当然,そうなれば新たなところは改良された部分はそのように行きますけれども,大部分,これから工事をするのは未改良部分であります。そのところは当然職員が出向いて,いまのようにやり取りをしない限りスムーズな工事はできないと私は思っております。そのように,いまのようにパソコンで,機械でできるのならば簡単でしょうけれども,現実は,それはいまのように下水道の完備をされて,神戸地区であるとか,あるいは若松,箕田のようにほぼ主要の部分は完全舗装もされて,復旧されている部分は,今後そこを水道工事をする場合は,あるいは下水道の工事をする場合には,地域の道路の中に完全にパソコンの図面の中に水路,深さがどれだけで,どういう管が入っているというのは一目瞭然でしょうけれども,それでは,それ以外のところ,牧田地域なんかがこれからやるとなると,それで大丈夫ですか,職員はもうパソコンだけで,何も行かなくても完全に大丈夫ですか,それに基づいて,工事業者さんが掘削して,機械で掘って,水道管の漏水,破裂をさせなくて済みますか,やはり事前に職員が行ってやらなきゃいけない部分が残るから私は言っているわけで,新たに設置するところは,いまのようなもので大部分解消すると思います。そのあたりの認識が少し甘いんではないでしょうか。  それからもう1つは土木部長に再度これはお願いをしたいんですが,すでに牧田地域では大規模な開発が済んで大きなショッピングセンターなんかには調整機能を持っておりません。それから,これから改良されて,あるいは道路舗装,駐車場の舗装を新たにするケースが,あるいは代替時期と言うのか,老朽化してきて建物を建て替える時期,あるいはそういう時期には,建築法上,調整機能は新たに設置は義務づけができないと聞いておりますけれども,駐車場なんかを改良する場合には,いま言いましたように,透水性の舗装をするとか,浸透性の集水ますを設置する。ただ,これは非常に工事費が割高になるわけです。ですから,その割高になった部分は補助をするような考えを持っていただきたい。そのような補助をしていくことが行く行くは大規模な調整機能を有するような工事費の低減につながるだろうと思いますので,そのような民間の開発のところで浸透性の集水ますであるとか,浸透性の水が下に,地中にしみ込むような機能を有する舗装をする工事に対しては補助金なり,そういう助成を手助けを民間企業の方にしていただきたい。そういうことがひいては全体に水を流さない方法の一つでもあろうと思いますし,長い目で見れば大きな排水対策になると思いますので,そのあたりもあわせて調査をしていただきたいと思います。以上です。 ○議長(宮原登美男君) 水道事業管理者 内田 等君。 ○水道事業管理者(内田 等君) 中村議員さんより水道管の埋設場所が分からないとか,事故が起こるというふうなご指摘でございますが,いまの状態では全くそのとおりでございますが,いま現在,各部,例えば下水道,固定資産税,こういったところの互換性のありますマッピングシステム,こういうやつをいま構築しておる最中でございます。それができますと,そういうふうな問題は解決するのではないかと,こういうふうに考えておりますので,よろしくご理解を賜りたいと存じます。 ○議長(宮原登美男君) 土木部長 近藤清己君。 ○土木部長(近藤清己君) ただいまのご質問の浸透性舗装とか,あるいは浸透ます等の設置によりまして,河川への影響はかなり少なくなるだろうというご意見でございますけども,これにつきましては,現在開発指導等要綱の中でかなり指導しておるものでございます。今後とも,さらに強化をいたしまして指導をしていきたいと考えております。補助金につきましては今後の調査,あるいは課題とさせていただきたいと考えております。よろしくお願いします。 ○議長(宮原登美男君) この際暫時休憩をいたします。再開は11時0分といたします。            午 前 10 時 50 分 休 憩           ───────────────────            午 前 11 時 02 分 再 開 ○議長(宮原登美男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  日程により議事を継続いたします。  南条和治君。              〔3番 南条和治君登壇〕 ○3番(南条和治君) 3番 政友会の南条でございます。通告に基づき次のとおり質問しますので,よろしくご回答お願い申し上げます。  まず大きな表題としまして,鈴鹿フラワーパークの周辺整備についてということでございまして,内訳は,1番目に,フラワーパークの施設整備と運営,2番目に,第1集中代替地の今後の活用,3番目は,フラワーパーク周辺へのアクセス道路についてということでございます。  まず1点目の施設整備と運営についてですが,昭和63年10月,恵まれた自然,あるいは歴史的な資源を有効に活用して,地場産業の振興と,レクリェーションの拠点施設として都市計画決定され,昭和64年の1月に事業認可されております。事業年度は昭和63年から平成11年度まで,面積は10.1ヘクタール,うち自治省のふる特が5ヘクタール,建設省の都市公園整備事業が5.1ヘクタールとなっており,平成8年度事業までの投資額は27億円余りとなっております。地権者62名,うちご協力いただいた方は57名,残り5名は未買収者という現状でございます。事業年度途中ですが,現在のパークを眺めてみますと,多額な投資のわりに整備が不十分で,訪れる市民の方々も非常に少ないです。雑草の管理をシルバーさんにお願いし,細々と運営している姿は鈴鹿市の都市公園として非常に恥ずかしい限りです。また用地買収に応じてくださった57名の地権者の皆様が,自分の所有地であったところが有効に利用されていない現状を見ると,本当にやるせない気持ちだろうと思います。私のところにも多々苦情や陳情が寄せられます。今後どのように施設整備をなさるのか,運営方法はどうするのか,具体的にご回答をお願いしたいと思います。  次に,2点目の第1集中代替地の今後の活用についてお尋ねいたします。  過去に,覚書を交わされた8名の方々の代替地として,第1集中代替地2万8,000平米,第2集中代替地1万9,000平米が準備されたわけですが,平成8年より地権者のご理解とご協力,そして行政の絶大なる努力で,平成9年度,第2集中代替地と加佐登町の2筆で円満解決が図られました。そのプロセスについて関係者に敬意を表するとともに感謝をいたしております。ということで,第1集中代替地2万8,000平米が残り,鈴鹿土地開発公社の所有でございます。非常に広い面積ですが,今後どのように活用されていくのか,お考えをお聞かせください。  最後の3点目は,このパークを含めた周辺地域へのアクセスについてお尋ねいたします。先ほども申しましたように,当初の都市計画決定の趣旨は,自然に恵まれた,また歴史的資源を活用云々とありましたが,具体的に白鳥レイクタウンは着々と入居が増え,荒神山,加佐登神社,三重用水とパークを囲む条件が揃ってきております。しかし,アクセスが非常に貧弱です。名阪鈴鹿インターから,あるいは四日市方面は高塚岸田線が整備されておりますが,市の中央部,南部から,また1号よりの道路は,加佐登町,あるいは高塚町経由でないと入れません。乗用車程度であれば通行できますが,大型バスですと不可能です。他市の公園のアクセスは非常に便利です。中央線延伸バイパスが供用されますと,汲川原橋より西へ上り,県道加佐登停車場線経由で高塚町へ入り,フラワーへというコースが今後多く利用されると思います。このような現状でございますが,どのように今後アクセス道路をお考えか,お聞きいたします。  以上の3点で,第1回目の質問を終わらせていただきます。 ○議長(宮原登美男君) 市長 加藤 栄君。               〔市長 加藤 栄君〕
    ○市長(加藤 栄君) 南条議員のご質問にご答弁申し上げます。  鈴鹿フラワーパークの周辺整備ということで,第1点目の鈴鹿フラワーパークの施設整備と運営についてでございますが,当鈴鹿フラワーパークは,市の総合公園として位置づけをされました当市にとって初めての公園でございます。ほかに市内では,県営でございますが,鈴鹿青少年の森の公園があり,供用開始をしております総合公園は2つとなるわけでございます。ご質問の鈴鹿フラワーパークにつきましては,県営の花植木センターと一体的な施設として進められておりましたが,当初の計画から見て大きく見直しがなされた経過がございます。ご承知のように市といたしましては,平成7年の4月の22日に自治省の起債事業として進められておりましたいわゆるふるさとづくり特別対策事業部分の4.4ヘクタールについて一部供用開始をいたしており,市民の皆さんに利用いただいております。区域内の主な施設といたしましては,園路,レンガの広場,芝を張ったイベント広場,エントランス広場,子供の遊び場のほか駐車場,便所等が完成をいたしております。一方,未供用の部分につきましては,すでに管理棟,噴水広場,エントランス広場,パーゴラ,和風広場等大半が完成をいたしておりまして,今後は残る桜の広場,花の丘,駐車場等の施設整備が急務とされております。このような施設整備と合わせまして,今後は特に供用開始の部分について鈴鹿フラワーパークとしてのイメージを向上させるために,また地場産業の活性化等を考慮して,花・植木を中心とした花壇,花の広場も考えてまいりたいと思っております。未供用の部分につきましては,国庫補助事業として現在進めておりますが,補助枠の関連とか,未買収地との関連から,工事の進捗がややおくれておりますが,順次進めてまいります。  次に運営方法でございますが,身近で親しみのある公園にするために,また昨今の財政事情等を考慮して,多くの市民の方々のお力をお借りして運営していく方法も考えていかなければなりません。何分事業の進行中でありますことから,具体策につきましては,いましばらく時間をいただきたいなと思います。  次に,2点目の第1集中代替地の今後の活用についてでございますが,現在2万8,000平方メートルほどありますが,この用地につきましては,ご承知のように,鈴鹿フラワーパークでの未買収地が約1万3,000平方メートルと県営花植木センターに約2,000平方メートルあり,合わせまして1万5,000平方メートルございます。現時点といたしましては,未買収者の中で,当該用地を代替地として望まれる方があれば対応いたしたいと,初めからそういうふうには考えておるわけでございますし,鈴鹿フラワーパーク内の花壇や花の広場等に利用するための花のほ場用地として利用していくことも良策であると考えております。さらに環境問題が地球規模で大きな問題となっておりますことから,公共施設内の樹木を剪定した枝木をチップ化する用地として活用するなどの検討もいたしてまいりたいと思っております。この考え方は,従来,枝木を剪定したものは野焼きをするのがほとんどでございましたが,環境の面から与える影響は問題があると判断をいたしまして,植木を剪定をしたものをチップ化して,樹木等の周囲に置き,最終的には土に戻すという考え方であります。効果といたしましては,樹木の保水材として,雑草の防止として,また5年程度で堆肥化するということから,地球にやさしいとのことを考えておるからでございます。県外ではすでに行われている団体もあると聞いておりますが,いまのところ県下の地方公共団体では行われていないと,このように伺っております。  次に,第3点目のフラワーパーク周辺へのアクセス道路についてでございますが,現状の道路を活用していただく場合は,定五郎橋から国道1号線を渡り,県道神戸長沢線により鈴鹿フラワーパークに向かう場合は,荒神山入口からスムーズに入れますけれども,西側からのアクセスについては大型バスの進入は困難であります。特に鈴鹿中央線西部延伸事業が将来完成をいたしますと,県道辺法寺加佐登停車場線を利用して,西からの進入も考えなければなりません。ご質問のように,白鳥レイクタウンの入居者の増加,荒神山,加佐登神社,加佐登調整池,県営花植木センター,そして鈴鹿フラワーパークと条件が揃ってきておりまして,あわせて道路の整備も必要となってきておりますことから,支障を来すと考えられます交差点の改良につきましては今後の検討課題とさせていただきたいと考えますので,なお一層のご指導を賜りますようにお願いを申し上げたいと思います。お申し越しの27億という高額をかけたにしてはわびしいとか,淋しい思いをしているというふうなご指摘,私も本当にそのように感じます。五十数名の地権者の方々,そしてまた議員各位のご協力に報いるべくアクセス道路を含めまして,今後この諸施設の整備を急ぎ,そしてまさしく,鈴鹿市の中央部の総合公園として急いで整備を進めたいと思います。なお一層のご協力を賜りますようにお願い申し上げたいと思います。 ○議長(宮原登美男君) 南条和治君。 ○3番(南条和治君) 市長,ご答弁ありがとうございました。力強いお話をいただきまして,ほっとしております。2回目の質問をさせていただきます。  まず,未買収者がいま私言いましたように5名お見えになるわけでございますけれども,市長は,平成7年の12月の本議会で,凍結というふうなお話をなされたと思うんですけれども,受け取り方は3つあると思うんですけれども,もう5名の方には交渉しないというふうに取るのか,あるいは地権者の方からお話が行政にまいりましたら,これは当然お答えするというふうに取るのか,あるいは行政から積極的に用地買収に出向くのか,その当時と今と大分時間がたってきておりますので,そこら辺ちょっと確認をいたしたいというふうに思います。  それから私も岐阜県の可児市の花フェスタ記念公園というところを10月に視察してまいりまして,岐阜県の職員の方に,半日いろいろお話を伺ってまいりました。皆さん方も花フェスタの記念公園には行かれた方もお見えになるかと思いますけれども,私どものフラワーパークと比べまして,規模は,面積はやっぱり6倍から7倍ございます。それから事業費も140億ぐらい投資しておりますから,比べようがございません。ございませんが,しかし年間通してお客さんに来ていただこうという対応を非常に考えておみえになります。これはいま現在,財団法人で花フェスタ記念公園というふうな名前になっておるわけですけれども,県の職員が20名ほど出向しておりまして,それ以外にサポートする人が70名,全部で90名ほどで維持管理,それから,これからどうするんやというふうなことを一生懸命おやりになってみえるわけです。そこで私が思いますのは,いま市長も言われましたように,平成7年の4月の22日に,ちょうど選挙のときですか,一部供用開始ということで,本当に鈴鹿の市民の方々が知ってみえるのかなと,その後,市民の方々にフラワーパークというのがこういうふうにあって,こういうあれですよというあれを広報か何かでお知らせしてみえるのかなということも非常に私はこの2年間疑問に感じておるわけです。それで話が戻りますけども,花フェスタ公園は,例えば年間,平成8年度では,入場者数が35万人,大体月に直すと3万人ですか,非常にご苦労なさってみえるのは,夏と冬に入場者が少ないんですよ,ですから夏は暑いですね,冬は寒い,で非常に入場者が少ない,だから年間通して見れる花,そういうものをどういう花があるんかということを世界的に動き回りまして,こういう一覧表を,四季別の一覧表をつくりまして,どういう花がその時期にきれいに咲くかということでやっておるということと,フラワー公園にはちょっとないんですけども,屋外ステージがありますもので,今年の夏はイベントを打ったようです。それで今年は,去年の8月に比べますと,去年の8月が9,500人の入場者だったのが,今年は2万3,000人,1カ月だけで入ったということで,非常にそこら辺も考えてみえます。それから花フェスタ記念公園友の会というのをつくりまして,これは可児市にあるわけですけども,岐阜県全域に県の施設でございますので,こういうのを出して,友の会ということで会員を募っていると,それから記念植樹ですね,よくゴルフ場行きましてホールインワンしますと1本幾らということでやっておりますけど,ここの場合は,1万円ですべて記念プレートまで出してやっているというふうなこと,それからいま言いましたように,いろんなこういうクラシックコンサートとか,いろんなことをやってみえるわけです。そういうことも,やっぱりこれからフラワーパークには考えていかないかんのじゃないかなというふうに思いますし,ドイツのクラインガルデンというのがあるわけですけども,これは市民農場という位置づけなんですけれども,フラワーパークですから,農場ではないんですけれども,やっぱり市民の人が,自分らが植えて,管理していただくようなそういうゾーンも中には設けたらどうなのかというふうに思うわけなんです。ドイツのクラインガルデンというのは非常にドイツの国民,市民の方が利用されてみえまして活況を呈しているということで,行政がやっておる公園じゃなしに市民参加型の公園に今後持っていかないかんのじゃないかなというふうに思ってますし,小学生とか,それから幼稚園,こういう小さい子供たちが遠足あたりに活用してもらうと,私は,加佐登小学校とか加佐登幼稚園の方には,何とかフラワーパークに連れていったってもらいたいということで先生にお願いして利用していただいているようですけども,こういう小さい子からフラワーパークへ行ってもらうようにしたらどうかというふうに思います。  それからいま市長が言われましたように,集中代替地,これはまだ未買収者の方の代替地というふうなお話をなさいましたけども,非常に,私はいまの未買収者の方の代替地としては,そう言っちゃ地権者の方に申しわけないですけども,同じ面積を同じ値段でということは絶対できませんから,私は,第1集中代替地というのはちょっとそぐわないんじゃないかなというふうに思いますし,未買収者の方も,とてもそこは手が出ないんじゃないかなというふうに思います。やっぱり2万8,000平米ある土地でございますので,私ども西部を眺めてみたときに,そういう多目的ホールとか文化施設がないわけなんです。市長は,財政が逼迫しているので箱物はやめとおっしゃってみえますけれども,必ずしもそうじゃないんじゃないかと,だからいるとこにはやっぱりいるんじゃないかというとこら辺に目を向けていただきたい。それが早急にできないんであれば,いま小さい苗木のほ場として使うという話ですけれども,残ったところはやっぱりグラウンドぐらいにされたらどうかというふうに思います。  それからアクセスでございますけれども,鈴鹿市一円からフラワーパークへ来ていただく,あるいは市外の方も来ていただくということになりますと,鈴鹿インターからの話は,先ほど申しましたように,何とか大沢池あたりをずっと通って入ってこれるんですけれども,私は延伸バイパスが開通しますと,南部の方から,あるいは亀山方面からお見えになった方があそこを上ってくるわけです。そうすると,いま県道を伝わって高塚へ入ってまいりますから,いま市長は交差点改良ということをおっしゃっていたんでございますけれども,やっぱりすぐにはできないと思いますけども,抜本的な手を打ってもらわないと,なかなか大型バスは入れないんじゃないかなというふうに思います。そういうことで私言いましたように,ほかの公園なんか,デンパークもそうですね。議員の皆さん方一日視察で行かれましたね,ウイークデイでした。けれど入場者たくさん入ってみえますね。あのようにフラワーパークもやっぱり市民に親しまれる,あるいは市外の方々からも鈴鹿のフラワーパークということで親しまれるというふうな公園にこれから持っていかないかんのじゃないかなということで,私はそこら辺もう一度市長から運営方法とか,それから第1集中代替地とか,それからアクセスとか,そこら辺もう一度ご答弁いただきたいというふうに思います。 ○議長(宮原登美男君) 市長 加藤 栄君。 ○市長(加藤 栄君) 2回目のご質問のようでありますが,まず初めに,平成7年の12月に,私はこの場で,フラワーパークの一時凍結を宣言をいたしまして,その後,未買収者との交渉は打ち切りなんか,それとも用地買収の話ができ次第対応するのかというご質問でございますが,これはそのときにも,いまも申し上げたと思いますけども,これは私としてお話がつく方につきましては補償基準の範囲内で取得をいたしていきたいなと,そんなふうに思います。どうぞよろしくお願いを申し上げたいと思います。  それから,いろいろおっしゃいましたよその地区のパークにつきましていろいろご要請がありましたが,私も,鈴鹿は花の産地でございますから,花のPRはこれから大いにやっていかなければいけないと,そのように常々思ってます。何とかひとつ議会のご理解を得ながら,鈴鹿市の花いっぱい運動を一遍やりたいなと,そんな下心も実はあるわけでありまして,どうぞその節は皆さんのご理解をいただきたいなと思います。そんなに大きなお金をかけなくてもできる仕事でございますから,そのようなことをしていきたいと思ってます。そして,この公園の整備でございますけども,本当に私も常々思っておるんでございますけれども,中途半端な公園ではないかというつらいご指摘を実は受けておるわけでありますから,これはこれで,いま議員おっしゃいましたように,この整備について,これから懸命に努力をして,アクセスも含めて整備をしながら,本当に市民の方が行きたくなるような公園,そんな公園を目指して,これからなお一層の努力をいたします。またその点について,また地域の方々,また南条議員のご協力をぜひともお願いを申し上げたいと思う次第でございます。よその国のこともおっしゃいましたが,本当によその国も花が非常に多いです。どこの国へ行っても,窓から花がつり下げてあるとか,公園へ行っても花がいっぱいあるのはうらやましいと思ってます。これからもそんな方向をひとつ力を入れていきたいと思いますので,どうぞよろしくお願いを申し上げたいと思います。  それから第1集中代替地でございますが,この活用方法についておっしゃいましたが,等面積等単価では具合悪いというようなことは実は私も認識をいたしております。余った土地に多目的ホールやグラウンドを考えよということもいまちょっとおっしゃいましたが,実は私もそのような方法を一遍考えてみたいと思いますが,建物は,県もそうでございますが,いまのところ私といたしましてはとってもつらい思いをいたしまして,これこそ凍結をしたいなという思いはずっと持っております。また時期が来れば何でございますが,いまのところは建物は少し遠慮をしていただきたいなと,こんなふうに思います。グラウンド等は,これはできるだけ整備をしていきたいと,そんな思いでございますので,どうぞよろしくお願いしたいと思います。 ○議長(宮原登美男君) 南条和治君。 ○3番(南条和治君) ありがとうございました。最後は要望にかえさせていただきたいと思いますけども,やっぱり何回も申しますように,市民に親しまれる公園にしていきたい。それにはやっぱり市民の方々に,お一人お一人に,こういうフラワーパークがあるんですよと,いまの状況ではなかなかお知らせするのは恥ずかしいかも分かりませんけれども,けれども未整備は未整備なりに,やっぱり皆さん方にお知らせして,そして基本が地場産業の振興とありますので,地場産業の方々にも,やっぱりよかったと,それから花植木センターも隣にございますので,それから市民参加,そういう,先ほどちょっと私言い忘れましたけども,花フェスタの方は企業ゾーンというのもありました。岐阜県内の企業が一応ずっと展示をしまして整備をしてみえるという企業ゾーンというのもありましたので,市民ゾーンとか企業ゾーンとか,それからいろんなそういう考え方があると思います。だから供用開始しているのは,いま市長がおっしゃったように4.4と言われましたけども,花いっぱい植えたって大した面積でないと思います。だから花をいっぱい植えれば蝶々も寄ってきますし,そういう鳥も寄ってきましょうし,非常に人も,皆さん方も来ていただけるというふうな環境になろうかと思います。ぜひ私も頑張りますので,行政の方も,一刻も早く整備をしていただくようによろしくお願いしたいと思います。  それから2点目は,市長はいま箱物は勘弁してくれと言われましたけど,そういう固定的な観念は一応外してもらって,やっぱりいるとこにはいるという認識をお持ちになっていただいて,何事もこれはだめだと決めつけるんじゃなしに,鈴鹿市をずっと見ていただいて,どこに箱物があって,どこに箱物がないんやと,だからしないかんのじゃないかなというもうちょっと寛大なお気持ちを持っていただいて,断定するんじゃなしに,市長はお体大きいですから,お心も大きいでしょうから,ぜひそういうふうに進めてもらいたいと,非常に西部にはないんですよ,市長。環境改善センターと加佐登町民センターと西部体育館しかないんですよ,箱物は。ですから,ぜひ,公共施設はございますよ。消防署とか出張所はございますけれども,それ以外はないんですよ。だから私はコミュニティセンターと言ってないんですよ。ぜひ,そういう鈴鹿市全体を眺めていただいてお考え願いたいというふうに思いますので,よろしくお願いしたいと思います。ちょっと時間が短くなりましたけど,これで終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(宮原登美男君) この際暫時休憩いたします。再開は13時といたします。            午 前 11 時 37 分 休 憩           ───────────────────            午 後  1 時 06 分 再 開 ○議長(宮原登美男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  日程により議事を継続をいたします。  儀賀久明君。              〔4番 儀賀久明君登壇〕 ○4番(儀賀久明君) 政友会所属,4番,儀賀久明でございます。何事もなく半ばを過ぎまして,後はあっと言う間に過ぎていきます。私も4年間の任期の峠を越してか,ますます心忙しくなってきました。残された人生で,また議員としての任期内で何ができるか,役に立てるのか心配になってきました。泣き言を言うのはこの程度にして本論に入りたいと思います。  通告に従いまして3件ほどお尋ねをいたします。その1つです。中央道路の山側,鈴鹿インターチェンジまでの完通はいつになりますか。また,一部供用開始等予定があれば教えていただきたいと思います。反対に,海側は23号線のところで途切れていますが,県道四日市楠鈴鹿線,通称下街道までの取り付けと,国道23号線のバイパスを兼ねると思われる白子柳線のめどはどんなものでしょうか。  その2です。農業振興地域内の不法建築物等に対して,市は今後どのように対処するつもりですか。代表する物件と思われる肥田町の通称アイガモ舎について,経過と結果を含めてお教えいただきたいと思います。  その3です。産業廃棄物不法投棄処分等で,昨今新聞紙上等でずい分と騒がれており,報道されていますが,市でも今後起こらない保証はないと思われますし,もし起こったら,どう対処するつもりですか。また起こさないためには何をすべきか,どのような手だてを考えておみえでしょうか。  これで1回目の質問を終わります。よろしくお願いをいたします。 ○議長(宮原登美男君) 市長 加藤 栄君。              〔市長 加藤 栄君登壇〕 ○市長(加藤 栄君) 儀賀議員からは大きく3点ほどご質問いただきましたので,順を追ってご答弁を申し上げたいと存じます。  まず第1点目の鈴鹿中央線西部延伸に伴います鈴鹿インターチェンジまでの供用開始の時期と,東側でございますが,東部延伸並びに都市計画道路の白子柳線の事業計画についてご答弁を申し上げます。このうち鈴鹿中央線の西部延伸についてでございますが,当路線は,当市の東部市街地と西部地域とを結ぶ唯一の東西軸として位置づけておりますのはご案内のとおりでございます。中でも,汲川原橋より鈴鹿インターチェンジまでの事業につきましては,三畑町地内の県道神戸長沢線までの区間におきまして,平成2年度より,鈴鹿市及び三重県それぞれの施行により,ほぼ順調に事業を進めてきておりまして,平成12年度末の完成に向けて積極的に事業に取り組んでおるところでございます。また,さらにその先の東名阪自動車道の鈴鹿インターチェンジまでの区間につきましても,交通対策特別委員会の要望活動等議員皆様方のご尽力もいただき,引き続き県事業として実施することになっておりまして,すでに地元説明会を行い,測量作業に入っていただくこととなっておりますが,今後とも早期整備につきまして県当局に強く要望してまいる所存でございますので,よろしくお願いを申し上げます。  次に,鈴鹿中央線の東部延伸と白子柳線の事業計画についてご答弁を申し上げます。ご承知のように鈴鹿中央線の東部分は,現在国道23号線までが完成をいたしておりますが,その先,県道四日市楠鈴鹿線までの区間約2,800メートルが未整備となっております。一方,白子柳線につきましては,県道四日市楠鈴鹿線,つまり白子の小学校の西側の交差点から江島土地区画整理事業区域内を通りまして,白子の保育所の前までが完成をいたしております。未整備区間としては,その先,柳町の鈴鹿中央線までの約3,600メートルとなっております。ご質問の趣旨は,この2路線の未整備区間の工事にいつごろかかるのか,いつごろの予定なのかといったことだと理解をさせていただきますが,未整備となっております都市計画道路の事業化につきましては,これまでの議会でもご答弁を申し上げておりますように,現在策定中の都市内道路整備プログラムに基づいて検討を行っていくことといたしてまいりたいと考えております。この整備プログラムは建設省の指導のもとに,近年のような社会,経済の構造の変化に対応し,公共事業に投資した効果が早期に地域にあらわれるようにとの事業の重点化や効率的,効果的な事業の執行をねらいとして定められることとされておりまして,平成10年度を基準年として,今後20年間に整備予定の都市計画道路について短期,中期,長期に分けた道路整備の優先順位や事業の施行期間,施行区間などを明らかにすることとなっておるのでございます。本市では,平成8年度から策定作業に入っておりまして,現在は都市計画道路の現状や課題,あるいは資料等の整備をいたしておりますが,今後,関係部署等の調整を行った上で,先ほど申し上げましたような内容を決めていくことといたしております。  お尋ねの2路線についてでございますが,鈴鹿中央線につきましては,本市をまさしく縦貫する道路でございますし,白子柳線にあっては,鈴鹿市の玄関口でございます白子地区から,鈴鹿中央線の一部を経由して神戸地区及び牧田地区を結ぶ道路となるものでございます。両線とも本市の道路網の中でも非常に重要な幹線道路と認識をいたしております。都市内道路整備プログラムの中でも,この考えを反映してまいりたいと考えております。いずれにいたしましても現在は市と県の事業により継続事業として取り組んでおります鈴鹿中央線の西部延伸事業の早期完成にただいまのところは全力を集中いたしてまいる所存でございますので,どうぞご理解を賜りますようにお願いを申し上げます。  次に,2点目の農業振興地域内の不法建築等に対するご質問についてご答弁を申し上げます。ご指摘の違反物件は,農業振興地域の整備に関する法律をはじめとし,農地法,都市計画法,さらに建築基準法の4法令が関係しております。農振法では,農用地区域に,農業用以外の用途として使用している違反行為,農地法では,農地転用許可を得てない違反転用,建築基準法では,建築確認をしない違反建築,都市計画法では,開発行為が必要かどうかにかかわっておりまして,三重県,鈴鹿市,市農業委員会が足かけ6年にわたり,指導,勧告,告発等を行ってまいりましたが,これを無視し続けております。農振法,農地法など最終権限は三重県に帰するところが多いところから,今後とも三重県及び関係機関と協力して,解決の方向を見いだしてまいりたいと思っております。よろしくご理解をお願い申し上げたいと思います。なお,本件の経過につきまして,それぞれの担当部長から後ほど説明をいたさせますので,よろしくお願いを申し上げます。  続きまして3点目の産業廃棄物不法投棄についてのご質問にご答弁を申し上げます。全国的にも産業廃棄物につきまして様々なトラブルが発生し,連日,新聞紙上等で報道されております。幸いにも鈴鹿市では報道されるような規模の大きい組織的な不法投棄はございませんが,単発的な事業者自らによる不法投棄はこれまでもございました。その都度,保健所と連携し対応に当たってきたわけでございまして,大部分は,不法投棄をした者により撤去されております。最近報道されました愛知県の例は相当悪質なケースと考えられます。今後,鈴鹿市でも起こらないように十分注意を払ってまいりたいと存じます。全国的にもこのような事例が多く発生していることから,今年の6月には廃棄物の処理及び清掃に関する法律の一部の改正が国会で承認され,この12月から施行されております。ご質問の産業廃棄物の不法投棄に関する罰則規定も改正されました。改正前は,廃油,廃酸,廃アルカリといった一部の品目に限って1年以下の懲役,または100万円以下の罰金,その他の産業廃棄物は一般廃棄物の不法投棄と同じ6カ月以下の懲役,または50万円以下の罰金となっておりましたが,今回の改正では,すべての産業廃棄物を対象として,3年以下の懲役,もしくは1,000万円以下の罰金,またはその両方といったように厳しくなっております。また法人への罰則も追加され,1億円以下の罰金と規定されました。このような罰則の強化は心理的にも不法投棄の防止につながることになりまして,指導効果も上がると期待をいたしております。今後も不法投棄が起こらないよう十分注意を払っていくとともに,起こった場合は,三重県との協力のもと,厳しい姿勢で対処してまいりたいと存じます。議員のご質問にもございましたように,産業廃棄物が発生する以上,それを処理する施設や業者は,どこかには必要でございます。これまでの産業廃棄物は経済性の兼ね合いもあり,いかに安く処理するかに重点が置かれ,不適切な処理により,地元住民と処理業者との間で問題が起こっております。今回の法律改正では,不法投棄対策のほかに事業者自らによる減量化と廃棄物処理の信頼性と安全性の向上も柱として策定されております。都道府県知事は事業者に対し,廃棄物の減量及び処理に関する計画を指示することができるとしたほか,生活環境の保全上の見地から市町村の意見を聞かなければならないと規定をされ,今後鈴鹿市としても,地域住民の生活環境を守るため,住民の意見を尊重し,県とも十分調整しながら進めてまいりたいと存じますので,ご理解を賜りますようにお願いを申し上げたいと思います。 ○議長(宮原登美男君) 産業振興部長 大本剛郎君。            〔産業振興部長 大本剛郎君登壇〕 ○産業振興部長(大本剛郎君) 私からは,儀賀議員ご質問の2項目目の農業振興地域内の不法建築につきまして,農業振興地域の整備に関する法律及び農地法に関連しての経過をご説明申し上げます。  当該物件の土地は,鈴鹿市肥田町地内の農業振興地域の農用地でございまして,平成2年4月に売買により,現在の所有者が取得したものでございます。ところが同年10月に,無断で農地の造成工事を始めましたため,農林水産課及び農業委員会事務局により工事を中止するよう指導してまいりましたが,指導を無視し,平成3年8月に基礎工事に着手をいたしました。その後,事情聴取のための呼び出しも再三行いましたが,応じなかったのでございます。こうした中,平成4年4月に,アイガモの養鶏場として事業計画書が提出されるとともに,農振法による農用地から農業用施設用地への用途変更申請が提出されました。そこでアイガモの養鶏場として,他の法令と協議を進めること,また,その間は,工事を中止するよう指導してまいりましたが,工事は中止されなかったため,県とも協議いたしまして,7月に県四日市農林事務所より工事及びその他の行為を停止するよう書面により通知をいたしております。市の方も9月に開発行為に係る質問書を送付,12月には事情聴取等も行いまして検討をした結果,アイガモの飼育方法,経営の先行き,アイガモの糞尿公害防止対策及び隣地承諾等が不備により,平成5年1月に,当該建築物では農業用施設用地として認められない旨の通知をし,工事を中止するよう指導いたしました。その後,2月に,県四日市農林事務所より原状回復するよう再度書面により通知をいたしております。その結果,4月にアイガモの養鶏場としての利用は,公害防止等に膨大な費用がかかるという理由で,ほかの農業用施設として指導してほしい旨の弁明書が知事に提出されました。これを受け,県と協議の結果,アイガモ養鶏からシイタケ栽培に計画変更を助言したところ,10月に事業計画変更の申請書が提出され,同年,平成5年12月に農振法による農業用施設用地としての用途変更手続が完了いたしました。しかしながら,再三の指導にもかかわらず,鉄工所として使用しているとの地元住民からの通報があり,平成6年10月,県四日市農林事務所が説明を求めるとともに,農業に資する以外での使用はしないように指導をしております。これに対し,平成6年11月に,所有者から県四日市農林事務所長あてに,シイタケ栽培用の棚製作が周辺住民に誤解を招いたとの上申書が提出されたので,平成7年1月,上申書に係る事情聴取を行い,また8月には,当該物件の立ち入り調査等を実施したところでございます。ところが,その後も是正する様子は見られず,平成8年7月に県四日市農林事務所及び市農林水産課,市農業委員会事務局により所有者から事情聴取を行い,適法な手続をするよう指導を行っておりますが,いまだ指導に従わず苦慮いたしているところでございます。本件に係る農地法及び農振法上の処分の権限は三重県知事にありますので,今後も県と協議をし,農業用施設用地としての利用を指導してまいりたいと考えております。 ○議長(宮原登美男君) 都市計画部長 小林隆清君。            〔都市計画部長 小林隆清君登壇〕 ○都市計画部長(小林隆清君) 続きまして,私から都市計画法並びに建築基準法に関します経緯等をご説明申し上げます。  先ほど産業振興部長よりご答弁申し上げました関係から一部重複する面もあろうかと思いますが,お許しいただきたいと思います。  本件は,平成2年10月ごろに,肥田町地内の農地約3,000平米を無断で埋め立て,その後,基礎の掘削工事を始めましたことに端を発しまして,建築物が完成するや,悪しき先例として話題になりまして,関係者の注目が集まる中で,早急な解決が望まれておりますことは,よく承知いたしております。ところで違反の発覚から告発に至る経過の中で,当時,鈴鹿市は協力体制にありましたものの本件への対応,対策は,両法令の権限を持ちます三重県が基本となって行ってまいりました。もちろん当市も一体となりまして努力をいたしてまいりました。さて工事が始まりました当初,建築主に対しまして,口頭で工事の即刻中止を勧告し,あわせて関係法令に基づきまして所定の手続等を指導したところでございます。それから平成3年8月に,農業用倉庫の建築確認申請書が鈴鹿市を経由しまして,鈴鹿土木事務所に提出されました。しかし,申請の内容と全く異なった建築を進めたため,工事の中止を繰り返し勧告しましたところ,一たんは工事を中止しましたが,平成4年3月ごろから鉄骨等の搬入が開始されまして,同時に建築主から,農業倉庫をやめ,アイガモの養鶏場に変更したいとの申し出がありました。そのため,本建築物が都市計画法の適用除外に該当するか,その結論が出るまで工事をしないように指示しましたが,これを聞き入れず工事を再開したため,建築基準法の規定に基づきまして工事中止の勧告書を送付いたしております。ところがこれも無視し,工事を続行するとともに,現地にはあたかも建築確認がなされたごとく,虚偽の表示板等が掲示されているなど,悪質な行為が目立ち始めたため,平成4年3月に工事停止命令に先立つ予告通知書を送付,その後も再三にわたる工事中止の指示を無視しまして,工事が続けられ,平成4年5月には,再度工事停止命令書を送付いたしております。しかし,その後も強引に工事を続行し,ほぼ建物が完成したことによりまして,もはや工事中止の見込みはないものと判断し,最終の手段といたしまして,平成4年8月に,鈴鹿警察署に,刑事訴訟法によります告発をいたしまして,その結果,相応の処分がなされたとは聞いております。このように都市計画法と建築基準法に関係いたします行政でできる範囲内での県を中心に実施してまいりましたが,引き続きまして,現在,県が指導いたしております農振法等によります農業施設としての指導の方向に変化があるまで特に関係機関と緊密な連絡を取り合いまして調整してまいりたいと考えておりますので,よろしくご理解を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(宮原登美男君) 儀賀久明君。 ○4番(儀賀久明君) いろいろご答弁ありがとうございました。  まず,1番目の質問でございます。いま市長さんもおっしゃられましたように,これからの事業というのは本当に大変な時代ですので,シビアな目的意識を持って1つずつ片づけていっていただきたいと思いますが,限られた予算で,いかに効率よく使うかと,どこもかしこも手をつけるわけにいきませんし,言葉はたやすく言えることなんですが,本当に大事なところは何なのかということをもう一度しっかりと元から考えていただきたいと思って,あえて申し上げます。私は,当初から都市計画,都市基盤をまず考えてやっていきたいと何度も訴えてまいりました。いまなら簡単にできることが,先になれば,なかなかやりにくくなり,また経費も何倍もかかるようになるということで,耳の痛いほど言ってきましたが,本当に鈴鹿の将来を考えて,鈴鹿の幹線道路,中央道路の海側への延伸もやはりしっかり考える必要があるんではないかと思います。お話をお伺いする限りすべておわかりの上ですので,あえて言うようでございますけども,本当に23号線のバイパス機能を果たし,鈴鹿市の中心部へ向かっての車の流れを考えれば,白子柳線の開通に向け,早急に,第一義的に取り組む必要があるのではないかと思います。特に近年は市の中心から西側にのみ目が向いているのではないかというようなことを言われる人がたくさんあります。東側を忘れているのでは違うかと,市長さんも海側でお生まれになられた方ですので,特にわかっていただきたいと思いますけども,本当にこの十数年来,この鈴鹿市のいまのいるこの地から東側の方はほとんど変わっていないと,ここで改めてお話をしたいと思います。もう少しバランスも考えて,本当に鈴鹿市の市民の人がどういうふうに利用しているのかと,どうしたいのかということを考えていただけたらと思います。この点でもう一度お答えをいただきたいと思います。  それから2番目でございますが,いろいろお話をいただきまして,行政側の方々のご苦労が本当にわかるのでございます。しかし,わかるのと理解できるのとはまた違いまして,大変耳触りのいい指導をしているというお言葉で一語に尽きると思うんですが,こうしてほしい,こうではだめですよということなんだけど,あの建物は当初から使う目的を決めて建てられているわけなんです。天井を見れば何が走っていて,どういうものを使うため,どういう物があるというのがちゃんと備わっているんです。それが何で農業倉庫になるんですかね。そういうところの認定の仕方というのはおかしいのではないかと思います。それにもかかわらず先方の言い分を次々と聞き入れて,そしていまに来ていると,その上,行政側の弱みがあれば鋭く突っ込んできます。この建物の隣へ,企業庁が水管を通していきましたが,着工前と着工後の周辺を見ていただければ一目瞭然だと思います。要は,行政は何にもしないことを行政指導をしているというようにも聞こえるわけで,言われたことは全部聞いているわけなんです。だけどこちらの言うことは一つも聞いてもらってないように思うのですが,どんなものでしょうか。ここから見えるのですが,不法建築物のことで随分行政とのやり取り,いまのお話のように新聞紙上でも騒がれました。今回,なぜ私がこのように改めてお尋ねをしたかということは,私の地元の総代さん方が,その建物の回りの境界線のことで,一応補償ということで,水道を通す企業庁がこうやああやと言われたら,そのとおり何もかもきいて,そのとおりしているわけですが,最終的に,排水溝を設けるのに境界から出してU字溝を設けた。地元の役員とか総代が,これは出ているので出さんといてくださいよと何度も何度も言って,言い分をきいて,そのとおり言うて持っていっても,結果的には出してつくっていったということで,地元の人も業を煮やして,一遍一緒に見てくれということで,みんな揃ってきました。私も現場へ立ち会いました。本当にささいなことなんです。だけどそれを通していくんです。またそれを認めてつくってしまう。こういうことは認めていいことかどうか,この中身を聞きましたら,その所有権は鈴鹿川沿岸土地改良区の持ち物ということで,いま保全措置が取られているということですので,いずれ決着をすると思いますけども,要は行政の方も,我々議員もそうなんですが,こういう世の中にしとっていいのかなと,こういう不法建築物,不法のものを何もできずに,ずっとこれ何年も何年も見ていることが,これが世の中のまともにやっていることなんだろうか。法にもたれて執行する場合は行政はしないかんし,不法者には警察がうんと厳しく立ち向かうべきではないかと思います。強い者にはごり押しがちの風潮をつくってしまいますし,臭い物にはふたをしたり,長い物にはまかれよというふうな,それからわずらしいものにはもうかかわりたくないという,本当に我々の心の弱み,本質をついてこられて,それを勝手にさせてしまっているということ,こういう単純なちょこっとした境界のことでも守ってくれないわけなんで,何度も何度も言っても守ってくれないと,これがいまの建物がいまに来ている結果だろうと思いますけども,執行者の皆さん,また我々議員も,ひとつこの辺はもう一度考え直す必要があるんじゃないかなと思って取り上げてみました。こういう不法な建物でも,これも改めてお聞きをしておきたいのですが,建築されたら,建てたことによる取得税とか固定資産税とかというのも皆かかっているのかどうか,そういうことを,もし市が取っておれば,あとその結果によってどういうことが起こるのかということも,お分かりの範囲であれば教えていただきたいと思います。  3番目ですが,産業廃棄物の処理問題は市でも大変ご苦労いただいておりますし,このような不法投棄が起こる原因は,行政側にもある意味で責任があるのではないかと,忘れてはならないのではないかと思って改めてお尋ねをしたわけです。要は,行政が時代の進みについていけなかったと,流れに対応する能力がなかったと思わざるを得ないのではないかと思います。だから別に産業廃棄物の業者の肩を持つわけではありませんが,よく先を見ていない,見られなかったということではないかと思います。こういうごみというのは毎日毎日,それも質まで変えて増えてくるものですし,それの処理問題を業者にのみ押しつける,その業者によって処理をしてもらっているという,逆な考え方をしますと,してもらっているわけです。いまの豊橋でしたか,あの産廃業者を悪者に言うのもこれ簡単だと思うんですが,その業者に捨ててもらわなければ,そのごみはどこへ行ったのかと,もう1ついけば,いま処理をします,罰則をしますと言っても,あのごみを,じゃ罰則をかけてどこかへ処理しなさいと,処理するところの場所,能力が実際に行政指導するだけの能力が片一方にあるのかというとこまで考えるべきではないかと思います。鈴鹿市もいろいろ鈴鹿市を話題に上がっているようですし,現在も私のいろいろお話をお聞きする限りは,砂利を取った中へでも,いろいろのものを深く掘って,そこへやみに紛れて何が掘ってあるか分からんものをどんどん捨てていっているんやという話も出ております。そういうものを実際どこまで市で確認をしているのか,鈴鹿市の水源は地下水を利用されてみえますし,その水源は上の方から流れてくるわけですから,捨てているところは大体上の方で砂利を取っているわけです。そういう砂利のところを深く掘ってどんどんどんどん捨てているんだと,それを地元の人はよく知っているわけです。そういうことも言ってみえるわけです。実際にまだ大きくはなってないけど,これからどこまでそういう問題が解決されるのか,起こらないようにしていくにはどうしたらいいのか,一遍ちょっと,これから先のことになるかもわかりませんけども,心配をしております。産廃業者と本当に正面切って,これから施設をつくるんであれば,市長さんも四つに組んで,本当にどうしたらクリーンな処理ができるのか,異端者扱いにするんじゃなしに本当に対等の立場に立って物を考えていただけたらありがたいなと思います。極論を言えば,すべてこれ極論の話をしたようなところもありますが,産廃業者がそういう施設をつくるんであれば,立派なものをつくるんであれば,逆に,こちらから補助金を出してでもいいものをつくるんだというぐらいのお考えも1つの考えではないかと思います。その辺で少しお答えいただけるところあればひとつよろしくお願いをいたします。 ○議長(宮原登美男君) 市長 加藤 栄君。 ○市長(加藤 栄君) 大綱私からお答えし,詳細につきましては担当からご返答申し上げます。  まず初めの件でございますが,行政とか政治というのは,やはり前も申し上げましたように,バランス感覚が一番大事だと,そのように思ってます。いま申されました西に陽が当たっておるではないかというお申し出でございますが,私は必ずしもそうではないと思っております。十分その辺は注意をいたしておりますが,いま,たまたま道路の話からおっしゃったわけですが,バランスを十分注意して,これからはやります。それから東への延長は,先ほども申し上げましたように,まず西を片づけて,東を忘れてはしませんから,それから東へかかると,そんな方向でございまして,都市計画道路の白子柳線ですか,前,地元の議員からも要請がありまして,お答えしたんですが,これもまず西を先通してから,それから東へ行くと,そんな方向でこれから私も頑張っていきたいと思いますので,どうぞよろしくお願い申し上げたいと思います。  それから2つ目の不法建築物の指導のあり方について再度ご指摘をなさいました。これ結論申し上げますと,農振法や農地法の大部分は県の権限に帰することが多いわけでありまして,三重県と十分協議をしてこれからも進めますが,私の方全然ノータッチではおりませんので,十分に地元として状況を把握しながら,県と十分に協力して善処したいと,そのように思ってます。もう少しきつい態度でやれというふうなことも確認をさせてもらっておきます。  なお,固定資産税はかかるのかと,そのようにおっしゃいましたが,かけていると思いますが,これ一遍担当部長から説明させます。  それから最後の産業廃棄物のことでございますが,廃棄物が発生する以上,私はそれを処理する施設や業者は,これも必要なことはご理解がいただけると思います。立派な適法なものであれば補助も考えろということでございますが,これに対する補助の考え方は持ち合わせておりませんが,罰則の強化は,これからも十分県の方と調整を取ります。これも同じように,県の方の権限でございます。一般廃棄物は私の方で,産業廃棄物は県の方の守備範囲となっております。県の方と十分に調整を図りながら進めてまいりたい。そのように考えてますので,よろしくお願いを申し上げたいと思います。 ○議長(宮原登美男君) 産業振興部長 大本剛郎君。 ○産業振興部長(大本剛郎君) 私からは1点だけ,用水路施設の件についてお答えを申し上げたいと思います。議員さんおっしゃられるとおりの件,私どもも承知をしているところでございます。おっしゃられるとおり,三重県企業庁が,中勢水道の導水管布設工事をするにつきまして,その所有地に,出入口となるところが支障がございまして,その補償措置として高架部分の方の用水路に乗り入れ道路を企業庁が設置し,そしてそれを復旧する際に,鈴鹿川沿岸土地改良区の立会いもせずに,沿岸土地改良区の用地に食い込んだU字溝の復旧をしたと,こういう経過だと考えておりまして,私どもも現場を確認をさせていただいたところでございます。鈴鹿川沿岸土地改良区におきましては,県企業庁に対し強く正規の境界どおりにU字溝を布設するよう申し入れをいたしておりまして,県企業庁としましても,その当事者とそのように折衝しておるというふうに聞いておりますので,よろしくお願いをしたいと思いまして,また鈴鹿市としては,この件については関係するものではないということも確認をさせていただきたいと思います。以上です。 ○議長(宮原登美男君) 総務部次長 稲垣 捷君。 ○総務部次長(稲垣 捷君) それでは私からは違法建築物,通称アイガモの課税状況についてご答弁をさせていただきます。納税者を特定できる情報の提供につきましては,税法上もできないということになっておりますので,この辺につきましては個人情報ということで公表はご容赦いただきたいと存じます。それで一般的に言いまして,不法建築家屋の固定資産税の課税につきましては,税法の規定によりまして,1月1日現在の状況で確定をいたしております。したがいまして賦課期日1月1日現在において,固定資産税,家屋等を認定することができれば当然課税対象となり得るということで,よろしくお願いしたいと思います。以上でございます。 ○議長(宮原登美男君) 儀賀久明君。 ○4番(儀賀久明君) いろいろとお答えをいただきましてありがとうございました。市長さんも,西の方は陽が当たって,東の方は忘れとらへんというお言葉でございますので,ぜひ西が終わりましたら,東の方へひとつ陽の当たるようによろしくお願いをしたいと思います。  それから,いろいろの問題はやっぱりこういう行政指導というような言葉,それからそういう話を聞いていただけない方に対しては,やはりこちら側のスタンスも考えるべきではないかということを改めて思っています。そうしてほしいと思います。そういう方に限って,大体その地区,どこでもそうですけども,その地区の人が迷惑をしているということは事実だと思いますので,いろいろあの件だけでなしに,ほかのとこでもそういうことをお聞きしております。ぜひ強い態度でやるべきことはやる,守るべきことは守っていただくように,次の適任の方に,担当者の方に送っていくんじゃなしに,担当された方はいやでも自分の立場で,自分のときに解決をしていくという考えで臨んでいただきたいと思います。これはお願いと言うか,要望で終わりたいと思いますが,よろしくお願いをいたします。ありがとうございました。 ○議長(宮原登美男君) この際暫時休憩をいたします。再開は14時といたします。            午 後  1 時 50 分 休 憩           ───────────────────            午 後  2 時 00 分 再 開 ○議長(宮原登美男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  日程により議事を継続をいたします。  大谷光司君。              〔28番 大谷光司君登壇〕 ○28番(大谷光司君) 28番,市民クラブの大谷でございます。通告に基づきまして,一般質問をしていきたいと思いますので,よろしくお願いを申し上げます。  まず1点目は,行革,地方分権,規制緩和等についてということでございますが,10年度の事業等を立案するについて,最近特に中央の行革等々の全体像が見えてこないという状況の中で,果たして行財政改革なり規制緩和なり,地方分権なりが,どういう推移をこれからたどっていくだろうかなということに対しては,その全体像が見えてないという中で,まだまだ想像で物を言うわけにはまいらないと思いますが,そうは言いながらも,中央からいま地方に流れてきておるでありましょう財政集中改革期間の量的な縮減と言いますか,主要経費の量的な縮減だとか,それから地方分権と財政の状況だとか,またもう1つは緊急経済対策等が矢継ぎ早に出されているようですが,それらを含めまして考えてみると,どちらかと言うと,通常の当初と言いますか,平成9年度に比べますと,縮減の方向と言いますか,圧縮の方向のように感じられます。したがって,それが具体的に平成10年度に鈴鹿市とかかわりのある内容のものが現時点ではっきりしておれば,その部分をお聞きしたいということでございまして,例えば福祉関係の介護保険の問題等々についてはなかなかいま議論のあるところですし,そういう問題に対して,今後鈴鹿市が行革で組織のスリム化を図っていくということはいま市長やってみえるわけですが,新しい対応に対しては規制緩和なり,地方分権なり,そういう問題で新しい取り組みが必要になるところには充実強化をしていかなければいけないという問題が一方に出てくるんではないかなと,こんなふうに感じられるわけです。そこら辺に対して,具体性を持っている向きがございましたら,お聞きをしておきたいということでございます。  それから2番目は環境問題についてでございますが,ごみの減量キャンペーン作戦の展開をということでございまして,これは申し上げるまでもないことですが,当市は,市民の協力の中で分別収集を実施しているわけです。分別収集そのものはそれなりの成果につながっているというふうに考えますけども,問題は,ビニール,プラスチック類の不燃系の物が,現在のリサイクルセンターの改修完了までは,ちょっと外部で処理をお願いしなきゃいけないという実態がございます。しかしこれは非常に苦しい私どもの体験と言うか,経験でございますが,この経験をバネにして,ひとつ数値目標を掲げたキャンペーンを展開してはどうだろうかと,こう私は感じておるところでございます。前にも私は,「カットアップ15%作戦を」ということを言いましたです。これは申し上げるまでもないんですが,カットとは削減をするもの,そしてアップとはサービスを高めると言いますか,事業を高めると言いますか,そういうことで,そういうものを展開したらどうだろうかということを申し上げましたが,今回も数値目標ということで私の口から言うのもいかがかと思いますが,例えばの話ですが,15%のごみの減量をやりましょうやないかという形のような数量を掲げた作戦と言いますか,協力,これを皆さんにやってもらうということではなかろうかと思いますが,一例を申し上げますと,この間,東海4県の知事会議がございました。東海4県の知事会議というのは名古屋市長が入りますから5人ということだと思いますが,その中で,名古屋市長が,1日市民に100グラムずつの減量に協力してもらうといった運動を展開したいと,こういうことが載ってまして,名古屋市215万の市民でございますから,1日100グラムの減量とは,すなわち何ぼになって,経費で見ると,それだけで年間に31億という記事が載っておったのは最近のことでございました。これも1つの数値を掲げたキャンペーンだと思うんですが,それを単純に215万で31億だったら,うちが18万6,000でどうだということになると,それだけでも2億数千万円ほどになるだろうということが単純にその中から考えられるわけですが,何より大事なのは数値を掲げた運動を展開するということを私はここで強調したいし,ぜひ市長も採用して踏み切ってもらいたいなというご提案を申し上げたいわけです。その結果,どういうことになるかと言いますと,市民は私は絶対協力する,そういういい市民性を持ってます。そして現在,いろいろ問題になってますところの製造者責任で容器をどうするんだとか,それから包装資材が不燃性のものであって困るというのが,いま我が市でも困っているわけですから,それを可燃性にするということも,そういう運動キャンペーンの中から業界もそういうことに協力をしてくるということになると,それは15%ではとどまらない波及効果になるかも知れない。しかし,これはやってみないことには何とも言えませんが,そういう自信を持って,こういう運動を進めていく必要があるんではないかなというふうに思います。  次に,CO2対策で具体的な運動はということですが,これはただいま,まさに京都会議なり,あるいは先ほど申し上げました東海4県の知事会議なりの議論がございます。しかし,そういう大きなところから決まってくるんじゃなくて,我が鈴鹿市としてやることはないだろうか,これだけをちょっと考えますと,ちょっと古い話になりますが,省エネ運動というのが盛んなころに,ノーカー運動とかやりましたわな。のどもと過ぎれば,それがいつの間にかそれが元に戻ってしまって何ら成果につながってないけども,運動というのは一定の評価が出るまでは息長くやらないと,三日坊主で終わったんでは何もならないというところに,私はこのCO2対策も我が鈴鹿市なりにやれることがないであろうかということで,私はいま具体例として,かつてノーカーデーということがございましたなと言いましたが,みんなで知恵を絞ればいい問題があるかもわかりませんが,そういう我々鈴鹿市でもできることから,外からのものではなくて中からの発信するものをやはり考えていくべきではないかというのが,ここで私は提案したいことでございます。  それから次にダイオキシン対策でございますが,これも先ほどの質問と市長の答弁の中でございまして,12月1日から排出規制というようなことで,それぞれのごみ対策が強化をされてくるわけですが,これにつきまして,私はいまごみ問題というのは,従来の焼却と,そして埋め立てという一辺倒から資源の有効利用というのがいままさに進められておりますし,発電なのか,溶融スラグ化なのかということはわかりませんが,とてもじゃないが市町村の負担というのは,これからのごみの問題では大変無理であるということが言われておりまして,このダイオキシンの排出規制に伴いまして,資金とか技術とか設備とか人材とか,そういう対応能力が地方自治体も問われておると,ある新聞記事を私が見てましたら,これからは大きくなり過ぎたごみ処理は産廃に見る,先ほどの質問にもありました不法投棄,こういう問題に対して管理,監視,リスク管理等を含めまして,将来は民間活力の導入なしにはごみの行政の展開はもう無理だという学説がわりと支配的になってきているんです。ではそのためにどういうことをやるのかと,行政がビジョンづくりと言いますか,シナリオづくりと言いますか,そういう問題にもつながってきているということが言われておるわけですが,私は端的に,そういう背景がございますし,今日的な,もしくは将来的な問題も抱えていると思いますが,やはり鈴鹿市の第2の機種と言うか,第3の機種と言うか,ぼつぼつ追求をし探っていかなければならないわけですから,焼却型で行くのか,燃料と言うか,発電型で行くのかというようなことに現時点の考え方があればお聞きをしておきたいと,こういうことでございます。なかなかいま1トンのごみを処理するのに1億円かかるというようなことが言われている時代でございまして,気の遠くなると言うか,もう何か頭の狂いそうなそんな問題が現在のごみ処理に課せられた政策課題でございますので,我々もぼつぼつ真剣に考えていかなきゃならないんじゃないかなと,このように思うところでございます。  それから次は3番目の高齢者対策でございますが,実は鈴鹿市,高齢者非常に元気のいい高齢者がおるわけでございまして,そういう意味では大変にご同慶の至りというふうに申し上げたいわけですが,この間の成人の日の資料ではございませんが,現在18万6,000人の人口の中で,平均寿命が,男性77.01,女性が83.59という,これは厚生省発表ですが,当市では,65歳以上人口が2万3,608人,高齢化率が12.7%,そのうち一人暮らし老人数が1,249,寝たきり老人が301,100歳以上の方もおられますということですが,問題は高齢化になるのは,これはいやが応でもなるわけですが,寝たきりにならない方法をみんなで勘考しましょうやないかということです。そのために私はいままで市の方のご配慮もあり,なかなか大変いい傾向としてグラウンドゴルフがいま市内で非常に盛んでございます。これは金もかからないし,そして外でみんなで和気あいあいとやりながら,精神と体の健康,結構なスポーツが盛んになりつつありまして,かつてのクリケットボール,ゲートボールもいましのぐ人口ではないかなと,こんなように考えているわけですが,そんなことを私も一緒になってやっている中で,ちょっと目に飛び込んだのが,いまからお話をします健康遊具という問題でございますが,これは埼玉県浦和市の健康福祉課がやっているよという情報をディファイルのニュースの中に見つけまして,それでうちの保険福祉部高齢障害課の方に照会をしてもらいました。非常にコンパクトな場所にそんなにお金のかからない遊具でございまして,運動と言いますと,教育委員会のスポーツ課が担当するというのが普通だと思います。もしくは公園ということになれば公園緑地課がやるのが普通だと思いますが,ここはいまも申し上げましたように健康福祉課ですね。うちで言えば保健福祉部高齢障害課がやっているというとこがみそなわけです。これは簡単な遊具を備えつけるけれども,同時に指導員と言いますか,そういう人をつくって,定期的に講習会をして,間違いのない遊具の使い方をしてもらう。決して難しいものじゃないですよ,難しいものじゃないんですが,無理をせずに,普段使わない機能,器官を使って,体の中へどれだけ多くの酸素を供給するかということなんですが,言うならばストレッチ体操をやったことがある人だったら,ストレッチで体を曲げるとか,あるいは女性の方でやっているのでは,女の人の体操ですね,トリム体操とエアロビクス,こういう体操の部類だそうですが,それをうまく高齢者向けにやっているということでして,私も大急ぎで,この間日帰りで見に行ってきまして,浦和市,人口40何万でございますから,非常に鈴鹿市より大きいんですが,大きい,小さいは別にして,浦和市の市長が各小学校とか公園に年次的に,一気には行きませんが,年次的にこれを浦和市内に全部つくるんだと,この運動遊具に大変ほれこんじゃいまして,それを目の当たりに見てきました。だから運動器具メーカーの受け売りをするとか,そういうことじゃないですよ。何がいいかというのを模索する中で,この遊具が一番いいということでございましたので,私は検討をお願いしたいということで,この席で申し上げておきたい。  それから次に,公共施設利用,交通利用の優遇措置についてでございますが,これはやはり高齢者の人たちが一定の社会貢献をして元気で頑張っておられるという観点からして,公共施設料金を無料,もしくは半額と言いますか,どっちがいいかは議論のあるところだと思いますが,私の知っている範囲では,どちらも採用しているところがあります。これは高齢者の定義をどこにするかという先ほどは65と言いましたけども,65がいいのか,老人の医療費の無料化のように68ぐらいか,それは議論のあるところだと思いますが,高齢者の定義もだんだん上がっていくでありましょうが,公共施設利用料金をそういった減免措置をすることによって,言葉だけではない老人福祉を市長は実践をするんだと,こういうことを私はお願いしたいわけですが,交通機関の利用も,これは障害者の方なんかやっているかも知れませんが,私も不勉強で物を言ってますので,もしやっている分があったら失礼ごめんということになるわけですが,これも何らかの優遇措置,減免措置というものがあってもいいんではないか。これは四日市でも形を変えてやってます。隣の楠町でもやってます。私もそういう条例とか規則を見させてもらいましたが,何もよそがやっているからじゃなくて,うちが独自の加藤市長の顔の見える政治と言いますか,そういうものを現実のものにしていただきたいなという提案を含めた質問でございますので,よろしくお願いします。 ○議長(宮原登美男君) 市長 加藤 栄君。              〔市長 加藤 栄君登壇〕 ○市長(加藤 栄君) 大谷議員のまず1点目の行革,地方分権,規制緩和等についてのご質問にご答弁を申し上げます。  財政構造改革の推進に関する特別措置法が12月の5日に公布されたところでございます。この法律は,財政構造改革の推進に関する国の責務,財政構造改革の当面の目標及び国の財政運営の当面の方針を定めるとともに,各歳出分野における改革の基本方針,平成10年度から平成12年度までの集中改革期間における国の一般会計の主要な経費に係る量的縮減目標及び政府が講ずべき制度改革など,並びに地方財政の健全化に必要な事項を定めることを目的といたしておるようであります。その主なものを申し上げますと,財政構造改革の当面の目標は,平成15年度までに1つの会計年度の国及び地方公共団体の財政赤字の対国内総生産費を100分の3以下とすること,また一般会計の歳出は,平成15年度までに特例公債に係る収入以外の歳入をもってその財源とすることと,また平成10年度の予算編成に当たり,公共投資関係費の額が平成9年度の当初予算における額に100分の93を乗じた額を上回らないこととされております。いわゆる7%減ということでございましょうか。また,その他補助金についても平成12年度までには前年度の当初予算額の10分の9を乗じた額を上回らないことなど予算編成に当たって,そのガイドラインとなる内容となっておるのでございます。地方財政につきましても,平成10年度の地方財政計画における地方一般歳出の額が平成9年度の額を下回るとされております。以上のことから,今後,この法律に沿った形で,国の平成10年度予算,地方財政計画が策定されることになりますので,議員ご指摘のとおり,各事業にわたり相当厳しい予算並びに地方財政計画になると思われます。当市の個々の事業についてどのような影響を受けるのかということにつきましては現時点ではまだまだ不確かなことでございますが,今後その情報収集に努めまして,鈴鹿市の平成10年度予算を編成をしてまいりたいと存じます。国の動向等から財政も非常にそのように厳しくなってきますが,当市は,平成7年度から平成9年度の3年間,新しい行政改革大綱を策定しました。職員全員が取り組んできましたが,平成10年度からも続けて行財政改革に取り組んで,新しい21世紀に対応するように努力をしてまいりたいと考えております。  次に,2点目の環境問題についてのご質問にご答弁を申し上げます。  ごみ減量キャンペーン作戦の展開でございます。数値を示してやれと,そのようにおっしゃいましたが,当市では,4月1日から容器包装リサイクル法の施行に伴い,資源ごみの収集を開始をしておりますが,市民の皆様,市議会,地元役員の方々のご協力により,当初の予想を上回る量を収集することができました。このことによりまして,燃やせるごみ,燃やせないごみとも収集量はかなり減ってきております。しかし,ビニール,プラスチック類が不燃物リサイクルセンターの現在のプラントでは適正に処理できないために,一部を外部に処理を委託している状況でございます。議員ご指摘のように,このような状況の中,ごみ減量化を進めるために市が先導してごみの数値を示した減量キャンペーンを行うことは,市民,事業者の方に波及することは十分に考えられることでございます。ひいては,このことが焼却施設の負担の軽減,最終処分場の延命化につながるものと思います。そこで現在鈴鹿市では,ごみの減量作戦といたしまして,環境展,クリーンシティスズカ,ごみポスター展,リサイクルフェアなどの事業,小学生用の副読本の作成や,各種団体の清掃施設見学を通じた啓発,子供会等の集団回収への補助や生ごみのコンポスト等の購入者への補助などを行って,市民の方々への呼びかけや協力をお願いをいたしております。しかしながら,まだまだ十分とは言えませんので,今後の減量キャンペーンとして,さらに紙類,空きびん,空きかん等のより一層のリサイクルの推進や,市が実施をするイベントでのごみ発生,排出抑制への配慮,また,ごみ減量に協力をいただいた方に感謝の意を表することも検討してまいりたいと存じております。  次にCO2対策,具体的な運動についてはどうするのかとのご質問にお答えをいたします。大谷議員のご説明にあったとおり,現在,京都市で開かれている気候変動枠組み条約第3回締約国会議,いわゆる温暖化防止京都会議のことは,新聞,テレビ等で連日報道されているところでございます。CO2,二酸化炭素の削減に,各々の国,地域間の実情や経済状況も判断に入れながら,目標値を定めて削減をしていこうとするものであります。このことから,国に先立ち,名古屋市で東海4県の知事が環境問題についても議論をされたということもありました。地球温暖化は,人間が不摂生を続けた結果から生じた地球の病気だと言われております。自覚症状がないうちに進行して,気づいたときには取り返しのつかないことになると言われております。自然環境の影響として,このまま何の対策もせずにいると,急激な温度上昇による生態系の破壊,海面上昇による島や陸地の消滅,大洪水,大型台風の発生,内陸部では乾燥化,砂漠化,また私たちの生活に影響することとしては,肥沃な田畑の水没,塩害の発生,干ばつ,食糧生産,漁業へのダメージ,世界的な飢餓,飲料水の不足,様々な疫病の発生等,どれ1つとってみても人類の存亡と生命にかかわることばかりでございます。国や地域では各々対応をなされておりますが,鈴鹿市といたしましても,リサイクル社会に変えていかなければなりません。省エネルギーの徹底,車をなるべく使わないなどの日常生活には少々不便でもやれるところからやっていきたいと思っております。もちろん議会の協力を得ながら,市民へ状況をお知らせしつつ,できるものからやっていただくという方法を取りたいと思っております。  それにはまず市役所内から始めようということで,全国グリーン購入ネットワークに市として会員になっており,また庁内にグリーンコンシューマー活動推進委員会というものを設けまして,市役所も一つの事業所として環境にやさしい消費活動を始めています。例えば12月1日の市制記念日に来ていただいた方の記念品を入れる袋など,従来とは発想を変えたり,庁内のごみ収集の分別の徹底,リサイクル商品の積極購入等であります。また,今定例会に最新の電気自動車をリースするための予算も計上させていただいております。今後とも引き続き,このような活動を積極的に押し進め,これらの活動の中から次は市民へ向けての情報の発信と活動の実践をお願いしていくところでございますので,よろしくご理解をお願いをいたします。  次に,ダイオキシン対策にかかわる清掃センターの整備方針でございますが,この12月1日を施行日といたしまして,廃棄物処理及び清掃に関する法律に基づく政省令が改正をされ,ダイオキシン濃度を5年以内に1ナノグラム以下とする必要がございます。この基準を達成するために対応策を検討中でございます。本市清掃センターは,時を同じくする時期に,ごみ処理量の点からも抜本的な整備を検討しなければならないと考えております。このために,現時点といたしましては,担当課で国,県の指導を得ながら,様々な情報収集に努め,さらに庁内の清掃施設整備検討委員会において,この問題を集中的に検討してまいりたいと考えております。  次に,3点目の高齢者対策についてのご質問にご答弁を申し上げます。  まず,運動遊具(園)の設置の整備でございますが,高齢者の方が,生きがいのある人生を過ごしていただくためには健康づくりは不可欠であり,健康の維持管理ができる環境づくりは重要な施策の1つとして取り組んでいかなければならないと考えております。現在,市内の公民館の中で,グラウンドゴルフ,各種の体操,健康づくりのための多くの講座やサークル活動がされており,また保健センターで,健康づくり推進事業や,健康管理事業が取り組まれております。ご提案のやさしい運動遊具を整備した施設は,健康づくりだけではなく,だれでも気軽に参加できる交流の場として大変興味深いものであり,導入については今後研究してまいりたいと考えております。浦和市の例も参考にしながら,高齢者は必ず間違いなしに率が上がってくるわけでありますが,寝たきりにならないような検討をこれからも十分に取り組んでいきたいと思います。  次に,公共施設を利用する場合の優遇措置及び交通機関を利用する場合の優遇措置についてでございますが,高齢者の社会参加を促進するための方法として,これは総合的に考えてまいりたいと存じますので,ご理解をお願いをいたします。 ○議長(宮原登美男君) 大谷光司君。 ○28番(大谷光司君) ありがとうございました。まず行革の問題,地方分権,規制緩和の問題が,いま,たちまちその背景はございますけれども,鈴鹿市としてどういうふうに作用してくるかというのは,まだ不確かな部分があるという,そういったご答弁でございましたし,私もそうであろうと思いますが,ただ,間違いなく申し上げられるのは,前年度より,もしくは,いままでよりよくなるというものは何もない。私もちょっと中央の資料を見てみましたら,何かちょっと増えているのは,科学技術振興費か何かが前年の100%が103%か105%で,あとはもう一律に公共事業の93だとか,あるいは10分の9ですか,だから1割カットとか,そんなような厳しい数字が並んでいたのを記憶しております。したがって,これからいま市長取り組んでいる最中でございますから,それに対していちいちとやかくのことは申し上げる気はございませんが,最も大事なのは数値を示して,市民,職員の協力を得て,その結果がどうだったという決算をやはり情報公開じゃないですが,市民に知ってもらうんだと,ごみの問題がまさにそうだと思うんです。いまは,現在の状況は去年に比べてどうだと,それをさらに数値目標を掲げたらこうなりましたということで,広報等で発表すれば,市民も本当に,ああ協力してよかったなという気持ちになると思うんです。これもちょっと大変失礼かと思いますが,処理委託を調べてみましたら,8月36車,9月26車,10月44車,11月62車というふうな形でいってます。これを例えば,私は15%と言いましたけども,10%でも減らすと,この台数は,当然の結果の帰趨として減ってくるんです。皆さんの協力でこうなりましたと,減ってくるということは掛ける何ぼです,ここに金がついてくるわけですから,皆さんの協力でこうなりましたと,もうこれは言わんでもいいことですが,破砕機を改修,増設するために13億 6,000万の金がかかるというのは,これは今議会の補正予算でかかっていることですし,これはもう致し方ない,あるいはやらなければいけないということだと思いますが,だからといって,この金を投じたから,それを究極的な我が市の不燃物の処理は完璧だよという保証はないんです,これは。もうこれはどれだけ変わっていくか分からないわけですから,そこら辺をより効率的よく経済的にやるものは何かと言えば,幸いなことに18万5,000という善良な市民がおるわけですから,この協力を仰ぐというのは市長でなければできないんです,これは。市長がやるからみんなが協力しようということで,私があっちゃこっちゃへ行って辻説法したって,何ぬかしているんやというような話になる。市長は唯一無二の鈴鹿市の経営者でございますから,そこに私はひとつお願いをしていきたいと思うわけです。それから面白い話がありますので,面白い話ここでしておってはいけないんですが,地方分権と財政という議論の中で,要するに地方自治体が,市中銀行から金を借りるとか縁故債でなきゃ借りられないとか,いろいろ規制がございますね。しかし,鈴鹿市なら鈴鹿市が市債を発行して市民に持ってもらえと言うんです。そうするとこれは市民が政治の無関心なんてぼやぼや言っておられないですよ。鈴鹿市の経営がよくなれば,この市債の利息は高まるし,経営が悪ければ元本ちゃらになりかねないわけです。そういうことを亡くなった磯村英一さんがおっしゃっておったという,ちょっと論文と言うか,話が載ってますので,現状ではできるかできないかと言えば,できないですよ。しかし規制緩和でも地方分権でも何でもそうですが,北川知事じゃないが,いまあるものをぶっつぶしていきながら新しいものをつくりましょうだから,ひとつ,うちの財政部長さんも,この辺の研究をしてもらって,鈴鹿市が市債発行したら,今金利0.何%でしょう,それで起債の方の利子は,一番高いのでは6~7%いっているのか,3%で市民に買ってくれと言ったら,何ぼでも売れる。こういうものだと思います。研究に値するということです。それぐらいの頭を切り換えていかないと,補助金がもらえないし弱ったものだ,税金が上がらないし弱ったものだとなったら,これは地方自治体の中でつぶれるところがこれから,地方分権と財政確立の中で出てくるという予測があるんです。これは間違いなく。だから経常収支比率80%超えれば危険だとか言われてます。だからそういうものと連動するわけでございますので,まさに市長を筆頭にした中小企業の経営をしているという感覚でこれからは物を考えたり,議論をしていかなきゃいけないということを私は申し上げておきたいと思うんです。  あと地方分権については,これからどうなるか分かりませんが,自治体は少なくとも,地方分権担当というような職制をつくって,いろいろ取り組んでいく必要があるということが言われております。従来は国や県の動向や指導を見ながら行ってきた市町村の行政は,今後一層主体的に政策を立案し,財源を考えて理論武装をしてかからなきゃいけない。これは大いに皆さんで考えていかなきゃならんことです。それからもう1つは先ほど言いました介護保険に対しては,非常に難しいけれども,市町村の被保険者の資格喪失管理だとか,あるいは保険料の徴収だとか,要介護,介護支援者の認定だとか,それから保険の給付だとか,介護保険事業計画の作成だとか,財政安定化基金では10分の1は,経営のまずいところに回していくというような保険料の制度のようですから,いろいろありますが,ここら辺に対しては厚生省からいまマニュアルが来ているようでございますが,場合によったら,我々も含めて勉強してみるという内容になるんではないかなと思います。そんなことをひとつ,新しい年度を迎えるにつきまして私は考えていく必要があるなと感じますので,要望しておきたいと思います。  それから運動遊園の話は,これまたご参考に皆さんに見てもらいますが,広報浦和に,広報誌の1面,2面にこう載っている,これなんです。決して受け売りじゃなくて,着実に成果を上げているという,地味な運動だと思いますが,これはまた皆さんで見ていただけたらいいなと思っておりますので,よろしくお願いしたいと思います。  あと,私は今回の質問で一番こだわるのはごみ減量のキャンペーンでございますので,ひとつこれはぜひ数値を出して,そして結果報告をしてもらうように工夫をし,私どもまた考えていきたいなというふうに思います。先ほどもちょっと申し上げましたけども,燃料危機のときでございましたですかな,ノーカーデーをやりましょうという,週1回だったかあれ,ノーカーデーというのは,やっぱりこれは私は続けるべきだと思います。ノーカーデーか,もしくは市の職員とか学校教諭とか,そういったいわゆる公務員と言われる人が先鞭を示すとするならば,役所に何か私の近くから歩いて,ジョギングで来る人がおるんですよ。ジョギングで来なさいとは言わんけど,自転車,もしくは公共交通機関をノーカーデーにした日は使う,歩いたっていいですよ,4キロ以内ぐらいの人だったら歩いたら大いに結構,健康ということで。だから,そういう運動をだれがやるかというとこが問題なんです。老人会が,まさか運動しながら老人福祉を高めてくださいなんていうのは余りいい聞こえた,耳ざわりのいい言葉じゃないですよ。しかし決まったことには,老人会はあほなほど真面目に協力するんですよ。これは皆さんご存じなんです。だからだれが音頭を取るかということ,くどいようですが,これは市長,加藤 栄さんしかいないんです。このことだけは私は強く申し上げておいて,一説では,悪い言葉の中に,市長いろいろやってみえるけど,もうひとつ市長の顔が見えないなという声もあることはあるんです。ですから顔が見えるようにするには,数値目標を掲げた運動を皆さんにお願いすることが一番いい。そしてさっき市長,話ございました,私もかねがね思っているんですが,私は自分で皆さんの気持ち言ったら,それ違うぞと言われるかも分かりませんが,議員が自ら手を上げて議員になっておいて,勲何等なんてもらうのは本来おかしいんですよ。だから私はくれると言ったら辞退したいなと思ってますが,そうじゃなくて,このごみのキャンペーンだとか環境問題だとかに,隠れてこつこつと協力しておる人を発掘して,市制記念日の日に感謝状を贈呈するとか,そういうふうに表彰規定か何かも変えていただいて,新しい時代に新しい市民の何々にこたえるというキャッチフレーズと言うか,大義名分をつくってもらいませんと,古い表彰規定の中でやっているんでは,いかがかということを思いますので,ひとつそこらも含めまして,大いにひとつどういう鈴鹿市を市長つくっていくんだということはしばしばおっしゃってみえるが,そのために市民には何の協力をしてもらえるんだ,市の職員には何をしてもらいたいんだと,分けてやってもらいますと,市長の顔が見えてきたということになると思いますので,ぜひその辺の要望を申し上げて,私の質問を終わります。ありがとうございました。答弁いりません。 ○議長(宮原登美男君) この際暫時休憩をいたします。再開を15時といたします。            午 後  2 時 50 分 休 憩
              ───────────────────            午 後  3 時 01 分 再 開 ○議長(宮原登美男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  日程により議事を継続いたします。  高橋 亨君。              〔12番 高橋 亨君登壇〕 ○12番(高橋 亨君) 12番 公明の高橋 亨でございます。私は,通告に従いまして,鈴鹿市の環境問題と,斎苑の使用について,2点質問をさせていただきたいと思います。ご承知のように,先日,12月1日に,鈴鹿市は市制満55周年を迎えました。国際交流や市民文化の向上,さらには様々の面で飛躍を期してスタートしたところでございます。伊勢湾から鈴鹿の山に至るまで豊かで美しい自然に恵まれたこのふるさとを,さらに魅力ある地域にしてまいりたいと願うものでございます。  最初の1点は,鈴鹿市の環境美化・衛生についてでございます。近年は,道路や住宅など,都市整備が進み,美しくなってきた反面,放置自動車やポイ捨てなど個人のモラルの点で立ちおくれてきているように思います。環境美化・衛生は表裏一体であると思いますが,あえて分けて質問をさせていただきます。  1番目に,環境美化について一層の推進を求めるものでございます。1,ポイ捨て禁止についてでございます。ご承知のように,四日市市と楠町,朝日町,川越町,菰野町等は本年8月1日から条例の同時制定を行いました。そのほか,亀山市,久居市など現在三重県下14市町村がポイ捨て条例を制定しております。さらに来年3月には,県の最南端である熊野市や御浜町など1市4町村が同時に条例の制定を決めております。こうした相次ぐ取り組みの中で,ポイ捨て条例の効能については賛否あるところでございますが,特効薬にはならなくてもじわじわと成果は上がることは先進市の例で明らかであります。条例がなければポイ捨てが集中するということではないでしょうが,意識向上の上においては立ちおくれのないようぜひ取り組みを望むところでございます。当市におきましては,いかなるお考えを持っておられるのか,ご所見を伺いたいと思うのでございます。  2,大型廃棄物などの投げ捨て禁止についてでございます。私ども公明は,本年8月に放置自動車の一斉総点検を行った折に,不法投棄についても同時調査をいたしました。調査の結果によると,一番多いのは古タイヤ,次にマットレス,電化製品,オートバイなどでございます。初期に対応すると軽くおさまりますが,放置された状態が長く続きますと,やがてごみの山になってまいります。目撃して本人に片づけさせることが一番ベターでしょうが,なかなかそういうわけにはまいりません。初期に対応するシステムづくりが必要と思うのでございますけれども,現状は行政でも把握されていると思いますので,対応についてお伺いしたいと思います。  3,共同住宅のごみ管理人制度についてお伺いします。本年4月から,容器包装リサイクル法に伴い,本市では市民のご協力をいただきながら,資源ごみ8品目の分別収集を行っているところでありますが,いまなお問題として残っているのが共同住宅ではないでしょうか。共同住宅でも,大家さんか管理人さんが同居しているところは問題はありません。しかし最近の傾向としては,大家さんが遠くにいて,不動産業が管理を任されている形態が多くなってきております。賃貸住宅の契約が会社であり,入居者が入れ替わるところは自治会もお手上げで,決め事がなかなか徹底できません。引っ越しのときの荷物処理が不法投棄につながっているのではないかと思うところでございます。共同住宅のごみ集積所設置と管理人制度は,規約を定めて指導する必要があると思うのでございます。この点についてお尋ねしたいと存じます。  4,「環境美化の日」設定についてであります。現在,国が定める6月の環境月間や,5月30日を中心に,「ごみゼロの日」にちなんで,青年会議所が主催する「クリーンシティすずか」などがございます。最近はボランティア意識も高まり,地域の美化,あるいは清掃活動が活発になっている地域もございます。市制55周年を節目として,全市的に美しいまちづくりの創出のために設定をしてはいかがでしょうか。  次に2番目でございますが,環境衛生のうち,犬,猫のふん対策でございます。少子化が反映してペットブームは全国的な傾向にありますが,中でも大衆ペットの犬,猫は,当市にとっても例外なく,その数は増えてきていると思います。広報誌を通じて啓発されていることは承知いたしておりますが,さらに一歩進めてふんの回収袋の携帯を義務づける必要があると思うのでございます。ふん公害について参考のために幾つか例を挙げてみたいと思います。公園の砂場などでは,犬,猫は好んでふんをしますので,大腸菌が繁殖しています。子供たちは知らずに砂遊びをしているわけです。田んぼや畑でふんをしますと,作物に害虫がつきますし,降水時は,そのまま下流に流されて,河川,海水を汚染することになります。住宅地を散歩させますと,犬は空き地に排便しますので,一定の場所が集中的に臭いが蔓延してきます。ある人は,年の瀬を迎えて,洗い清めた玄関先に,元朝こんもりした物を見たとき,憤慨やるせない気持ちを訴えておられました。詳細はこれぐらいにして,次の3点について提案するものでございます。1,犬,猫の養い方教室及びしつけなども含めて専門家に来ていただいて,講習を受けてはどうでしょう。2,ふんの放置を禁止し,回収袋の携帯を義務づけてはどうでしょう。3,環境巡視推進委員を導入し,権限を持たせて推進してはどうでしょう。以上,市民が美しいまちづくりを目指して,意識や自発的活動を育成するために条例の制定が不可欠であると思う次第でございます。これらを踏まえてご答弁をお願いしたいと思います。  次の質問に移らせていただきます。大きな2番目,斎苑の使用についてでございます。核家族化や少子化が進む中,近年は共同住宅やマンション住宅の増加など,住宅事情は昔と大きく変わってまいりました。駐車場におきましても,スペース的に狭く,自宅葬儀から近くの公民館や集会所などで行うケースが多くなってまいりました。本市では,斎苑で通夜葬儀は執行しないとしていますが,市民ニーズが高まる中で,可能であれば,通夜から告別式まで受け入れることが望ましいと思います。いす席で120の席を有しながら,斎場におきましては余り使用されておりません。1カ月のうち4回から5回程度であります。通夜葬儀が執行されますと,斎場の使用も当然増えてまいります。私は先日,斎苑に伺う機会がございました。休憩室が4部屋あり,各部屋が満杯になることはまずないようでございます。一部屋は通夜用に使用可能であると思いました。質問の1ですが,通夜葬儀の執行を受けるべきと思うのですが,この点をお伺いしたいと思います。2,不祝儀の廃止についてでございます。不祝儀は別名心づけとも言われますように,だれかが行いますと,自分もしなければ何となく心めたい気持ちに陥り,今日なお続いているのが現状ではないでしょうか。お隣の四日市市では,平成6年ごろから不祝儀を一切受けておりません。これは徹底しております。申すまでもなく,四日市市とは生活が交流しております。その関係で情報も行き交っております。どうして一緒のようにできないのとの声も頻繁に聞くわけでございます。今や緊縮財政は市民も行政も一緒であります。行財政改革をモットーとする加藤市長の考えに合致すると思いますが,いかがお考えでしょうか,よろしくお願いしたいと思います。  以上で1回目の質問を終わります。 ○議長(宮原登美男君) 市長 加藤 栄君。              〔市長 加藤 栄君登壇〕 ○市長(加藤 栄君) 高橋議員の1点目の美化・衛生を推進するための条例化についてのご質問にご答弁を申し上げます。毎年6月の第1日曜日にクリーンシティすずかが開催をされ,今年は鈴鹿商工会議所周辺のごみ拾いも計画をされました。私もその活動状況を見させていただいた後,国道23号と県道の分岐する植え込みのところが日ごろから気になっておりましたので,私どもだけで空きかんを拾いに行ったわけでございますが,わずか20分か30分の間に10袋ぐらい集まったと記憶をいたしております。このような道路沿いには,たばこの吸殻や空きかんといった投げ捨てが見受けられますし,人目につきにくいところではテレビ等の電化製品や家具等の大型ごみが捨てられております。廃棄物の処理及び清掃に関する法律の第16条に,何人もみだりに廃棄物を捨ててはならないという規定がございまして,罰則も定められております。さらにこの6月に法律の一部が改正をされ,罰則も強化されたところでございます。たばこの吸殻やテレビ等は法律上は一般廃棄物に該当いたしまして,これらを捨てた者は1年以下の懲役または300万円以下の罰金となり,12月1日からすでに施行されておりますこの法律の趣旨を広報等を通じ,十分PRすることにより不法投棄の防止に努めてまいりたいと存じますので,ご理解を賜りますようにお願い申し上げます。ただ,ご指摘の条例制定につきましては,他市の状況も踏まえ,今後検討していく必要があると考えております。  次に,共同住宅のごみ管理人制度でございます。最近,土地活用の一環として,アパートや賃貸マンション等の建設が増加をしてまいりました。1年間に100カ所ほどのごみ集積所が増えつつありますが,その大部分は,これら共同住宅専用の集積所でございます。これらの共同住宅の一部の住民には仮住まいといった感覚から,集積所はごみの仮の置場としての認識がなく,時には収集ができないほど散乱することがあり,市としても苦慮いたしております。このようなことから,平成3年以降,集積所をつくる場合には,申請書や位置図等の必要書類とともに,集積所の管理責任者名と連絡先,さらに誓約書も提出していただいているところでございます。集積所が散乱した場合,管理責任者に連絡を取り,一度きれいに片づけるよう申し入れておりますが,そこに住む住民お一人お一人がごみについての関心を深め,自分たちの集積所は自分たちできれいにするといった意識が確立しない以上,何度でも散乱する可能性がございます。今後もあらゆる機会を通じ,啓発に努めてまいりたいと存じます。  続きまして,環境美化の日の設定についてでございます。クリーンシティすずかも始まって,今年で12回目となり,市民の皆様方にも初夏の一大イベントとして根づいてきたと存じます。クリーンシティすずかは,街に落ちている空きかんなどのごみ拾いを体験することによりまして,親子や地域のふれあいを深めるとともに,ごみを捨てない心を育てることを目的といたしております。クリーンシティのミニ版を実施している地区や団体もあり,徐々にではありますが,運動も広がってきたところでございます。街の美化を推進していくためには,このような取り組みが必要であり,高橋議員のご質問にもございましたように,年に1回ではなく,何度かこのような取り組みができればと存じますが,当面はこの運動が今後もより浸透し,広がるよう積極的に協力していく所存でございます。そのほかにも鈴鹿市主催で環境展・リサイクルフェアの開催をいたしておりまして,より一層の充実を図ってまいりますので,ご理解を賜りますよう,お願いを申し上げます。  次に,犬,猫のふん対策についてでございますが,まず犬,猫の飼い方について,市から飼い主に研修のようなものを実施してはどうかとのご質問でございます。ご案内のように,最近はペットブームでございまして,多くの方々がいろいろなペットを飼われているようでございます。ペットといえば,やはり犬と猫が多いわけでございますが,かわいらしく心がなごむ存在であるとは言え,生き物でございますので,当然世話と言いますか,管理が必要になるわけで,近所あるいは周辺地域への影響等を考慮した適正な飼い方について飼い主の方々のモラルが非常に求められるところでございます。現在,ペットを含む動物の管理についての具体的な取り決めといたしましては,動物の保護及び管理に関する法律に基づく三重県動物の保護及び管理に関する条例がございまして,県下におきましては,この条例に基づく県,保健所からの飼い主に対します指導等を対応の基本といたしまして,各市町村は,飼い主のモラル向上に向けた啓発を実施しているところでございます。また犬につきましては,ご承知のとおり狂犬病予防法によりまして,三重県への登録,狂犬病の予防注射,係留等が飼い主に義務づけられておりますことから,そのデータ等も活用した個別指導的なことも可能であり,その意味では対応しやすいわけではありますが,同時に猫についても条例等を制定して登録や係留等を義務づけてはどうかとのご提案もございましたが,法律上,あるいは現実に必要となるシステムや経費の問題から,県下各市はもちろん,全国的にも大都市以外でのペット条例の制定はないという状況も考慮しますと,条例化につきましては,今後さらに研究を重ねてまいることとし,当面は,先ほどの三重県条例におきまして,動物の習性や生態等を飼い主が十分理解して適正に飼うように,その責務は定められておりますので,これに基づきまして,当然飼い主にその管理責任があるわけでございますので,県,保健所による飼い主への指導を基本といたしながら,市といたしましては,飼い主のモラルの向上を図るべく従来からの広報等による啓発に重点をおいてまいりたい。そのように存じますので,よろしくお願いを申し上げます。  また,ふんの放置禁止及び環境巡視推進委員の導入についてでございますが,これらにつきましても条例化に向けましては幾つかのステップを踏む必要があり,今後研究してまいりたいと考えますが,ふんの放置禁止につきましては,従来からの広報等によるPRに加え,平成8年度から啓発看板を作成をし,自治会活動の1つとして,その地域の美化活動等を行われる場合に支給させていただくことにいたしましたので,当面は,これらによる啓発を行ってまいりたいと考えておりますので,よろしくご理解をお願いをいたします。  次に,2点目の斎苑の使用についてのご質問にご答弁を申し上げます。まず最近の住宅事情等,あるいは生活様式の変化等によりまして,従来のように,一般家庭での通夜が困難であるということから,待合室等を利用して斎苑での通夜業務を行ってはどうかとのお尋ねでございます。ご承知のとおり,現在の斎苑は,多くの方々の深い理解とご協力のもとに,昭和60年度に竣工したものでございます。通夜業務につきましては,建設の過程におきましても検討がなされたようでございますが,その検討結果,行わないこととされ,したがって,施設あるいは設備等の基本的な面におきまして,通夜業務を前提としたものになっていないことから,仮に実施する場合には,施設あるいは設備面で基本的な問題が生ずるものと考えます。斎苑での火葬件数は,平成8年度で約1,300件であり,稼働日1日当たり平均4.3件,最高1日当たり11件でありますが,利用者の方々に順次気持ちよくご利用いただくためには,業務自体が予測の立たない特殊なものである中で,設備の点検や清掃等を限られた時間内で確実に行う必要があるわけでございます。通夜業務を実施するには,例えば会場数,遮音,仮眠,飲食,安全性等のサービスを提供するわけでございますが,現在の施設において,安定,継続して,これらのサービスを新たに実施することは,施設の根幹的な整備が必要であることから困難であると考えます。また利用率と申しますか,通夜業務についてのニーズはあろうとは存じますが,斎苑内にございますセレモニー・ホールの利用状況からいたしますと,まだまだ当市におきましては,自宅での通夜が多いものと思われますし,通夜業務を実施した場合,告別式の会場確保はどうするのかという問題も生じてまいります中で,根幹的な施設の整備改修と24時間体制でのサービスの提供に要する費用対効果の点でも問題があろうと存じますので,よろしくご了承賜りますようにお願いします。  次に,不祝儀廃止についてでございますが,四日市の例もございますし,従来から廃止に努めてきたところでございますが,今回ご質問を機会といたしまして改めて廃止に向けて取り組むこととし,早急に職員への指導,斎場,霊柩車における不祝儀廃止の張り出し,広報でのPR等を実施することといたしておりますので,よろしくご了承賜りますようにお願いをいたします。 ○議長(宮原登美男君) 高橋 亨君。 ○12番(高橋 亨君) 2回目の質問をさせていただきます。  最初に,ポイ捨て禁止についてでございますけれども,鈴鹿市を貫く国道1号線,国道23号線,これは全国だれが通るかわかりません。したがって沿道を片づけても片づけてもエンドレスに続くわけでございまして,県道,市道,これは近在の生活圏の人が通ります。先ほど紹介しましたように,四日市市と三重郡4町は広域で取り組むことに着目をして,三泗地区美化推進協議会なるものをつくりました。これは課長級で10回以上も協議を重ねて条例の制定にこぎつけたと伺っております。質問でございますけれども,鈴鹿市には声がかからなかったのでしょうか。それとも乗り気がなかったのでしょうか,この点についてお伺いをしたいと思います。四日市市では1年半ほど前から何度も議会で取り上げられております。亀山市におきましては,それ以前から取り上げておられるところでございます。そういうことを考えますと,私どももちょっと反省をしているところでございます。  次に,大型の不法投棄でございますけれども,看板を立てて防止策を講じていることは理解させていただきます。看板があっても,廃棄物が長年そのまま放置されている状態にあるところが問題であるわけでございます。ごみの捨てやすい所と捨てにくい所があるわけでございまして,ごみの捨てやすい所だけれども,そこは整理されていて,看板があれば捨てにくい場所になるわけでございます。看板と廃棄物と同居していたんでは効果が上がらないわけでございます。提案でございますけれども,この後でも出てくる環境美化の日に,こういった問題のところを中心に,看板はそのままでいいですから,ごみを一掃してはどうでしょうか,ぜひに検討をお願いしたいところでございます。  次に,共同住宅についてでございますが,アパートなどの引っ越しのときは大概休日に行われるわけでございます。土曜日は各施設が稼働しておりますので持ち込みできますが,日曜日,祭日の場合は困ります。結局他の集積所や不法投棄につながるということでございます。管理人が決まっておれば,次の収集日まで保管していただいて出していただくということが可能と思いますので,ぜひこのような制度を確立していただきますよう要望しておきたいと思います。  次に,環境美化の日設定でございますが,先日の新聞によりますと,東員町では,クリーン作戦委員が町から委託され,地域ボランティアの方と一緒になって町を美しくした記事が12月7日付で載ってございました。私ども公明におきましても,海水浴場を年1回清掃いたしておりますが,このように必ず協力者が出てくると思うわけでございます。環境美化の日の設定を強く要望しておきたいと思う次第でございます。  次に,犬,猫の正しい飼い方教室についてでございますが,これは人間社会に認められるための最低限度の飼い方やしつけを飼い主に啓発を図り,これがきっかけとなって地域に広げられていったらよいなと,このように思うところでございます。要望でございますけれども,むだ吠えやふん害など市民には根強い悪感情がございます。看板等の啓発は理解させていただきますが,一歩踏み込んだ対策を期待するところでございます。話は変わりますが,ドッグセラピーというものがございまして,飼い慣らした犬を連れて,老人ホームや障害施設を訪問し,普段無感動で笑顔を見せないお年寄りや子供たちが,そういった犬に接して笑顔を取り戻したという例もございます。このような講習が,このように発展しないとも限りませんので,期待をするところでございます。  次に,ふんの放置禁止についてでございます。的確な決め手がないことは事実とは思いますが,放し飼いを禁じていない猫はどうするのかと,こういう問題があろうかと思います。避妊,去勢手術を奨励することはもちろんですが,飼い猫に首輪を義務づけて大分解消したと,こういう例もございます。飼っている地域によって異なる場合もありますので,一概には言えませんけれども,飲食店街などは特に困っておりますので,研究を続けて,ぜひ効果のあるものにしていただきたいと要望するものでございます。  次に,環境巡視推進委員についてでございますが,モラルの向上のためには現場で注意することが一番大切かと思いますが,注意が講じてトラブルにならないとも限りません。こういった場合,権限があれば納得すると言うか,市が取り組んでいるということで納得もいただけると思うのでございます。これは環境全般にわたってモラル向上の角度から,ぜひ検討いただくことを要望しておきたいと思います。  次に,通夜葬儀の執行についてでございます。地元と建設時に決まりがあるとのご答弁でございましたけれども,文書として厳然と残っておるのかどうか,建設から10年以上も経過しておりますので,時限立法的な要素があるのか,あるいは覚書のようなものなのか,お伺いしたいと思います。できれば,短い文書であれば,ここで紹介をしていただきたいと思うところでございます。  不祝儀の点についてでございますけれども,広報紙で自粛を啓発していることは承知いたしております。あの斎苑の中でそのような自粛を促す看板があるのでしょうか,どうか。私は気がつかなかったように思うわけでございます。斎苑にそのようなPR文を掲示する方がよいと思うのでございますけれども,この点についてお伺いをしたいと思います。  次に,関連質問でございますけれども,友引日はいまのところ斎苑は休みとなっております。高齢化時代になって,長寿ではありますが,不幸にして亡くなる方も増えてきております。昨年の前年比,市内でプラス57,本年同期でプラス35というふうに増えてきております。これも年々増える傾向の中にあるわけでございまして,友引休日を廃止し,連日稼働の時期が来ているのではないかと思うのでございますが,いかがでしょうか。これからは職員の休日もきちんとローテーションで取っていただいて,一般並みにしてあげるべきだと思うのでございます。この件は,聞き取りのときに申し上げておりますので,よろしくお願いしたいと思います。  以上,ポイ捨て禁止で1点,斎苑の関係で3点ほどございますけれども,お伺いして,2回目の質問とさせていただきます。 ○議長(宮原登美男君) 市民部長 中尾征郎君。 ○市民部長(中尾征郎君) 高橋議員の方から幾つかの再度のご質問をいただきました。その中でご要望をいただいた分は割愛をさせていただいて,順次お答えを申し上げたいと存じます。  まず第1点目,ポイ捨て禁止につきまして,広域の取り組みについて,四日市,あるいは楠,川越等の方から声がかからなかったかということでございますが,私の承知しておるところでは,そういうお話はございませんでした。そういったことでご理解をいただきたいと存じます。  次に,大型の不法投棄,せっかく看板があっても,その前に不法投棄された物があっては何もならないということで,今後どういうふうにしていくのか,一掃すべきではないかということでございますが,そのことはよく承知しておるわけでございます。そしてまた,いま十分とは,完全とは申せませんが,できるだけ,そういったことを,不法投棄された物については片づけるようにいたしておりますし,特に清掃施設関係の周辺には,やはり心ない人の方々から捨てられた物もございますので,そういった清掃施設関係の地域の方のことも考えて,そのことについては対応しております。このことについては十分とは申せませんが,やはり職員でやる場合もございますし,業者委託ということもございますので,特に来年度予算も含めて考えていきたいと,こう思っております。  それから共同住宅で,特にアパート等引っ越しの場合に,土曜,日曜,祭日等について場が閉まっておるということについてのことで,土曜日は稼働しておるからということで,日曜,祭日が休みではうまくいけないと,こういうご指摘でございますが,確かに日曜日は休まさせていただいておりますが,祭日は稼働,いわゆる場を開けておりますので,日曜を除いて,やはり土曜,祭日を含めて計画的に市民の皆様もご理解がいただけて,ご協力がいただければと存じます。本来であれば,それは1年365日場が開けておくのが本来でございますが,やはり職員のこともございますので,ご了承はいただきたいと存じます。  次に,犬,猫の正しい飼い方,あるいはそういった教室を設けて指導してはどうかということでございますが,先ほど市長の答弁からも申し上げましたように,県条例も含めて,やはり犬の場合は,こういった愛犬家の皆さんにということで,やはり簡単なふんの始末の仕方,それは飼い主の責任ということで,やはり当初,犬の登録,あるいはそういった義務の中で飼っておられる方は必然的にそういったことは当然承知をしていただいていることになるわけでございます。いわゆる飼い主が責任を持って処理をしていただく。そしてまた犬の運動にも,野外に出ますから,当然そういったふんの始末のできる用意をしていただいて,適正に処理をしていただくと,こういうことをやはり犬の登録の段階から指導してもらっておることですので,その辺もご理解がいただけたらと存じます。あわせて,ふんの放置の禁止について,確かに議員のおっしゃられるように,それでは完璧に皆さんがそのことを守っていただけるかということではなかなかないと思いますので,そういった手術,あるいは首輪ということを例に取って申されました。そういったことで,私どもも効果の上がるようなそういったことがあれば考えていかなきゃならん,そういうことを行政としてPRもしていく必要があると思っておりますので,高橋議員の言われたように,効果のある研究も考えなければならないと存じております。  それから通夜の方のことでございますが,地元の覚書,あるいは覚書があれば紹介をしてほしいということでございますが,10年前ということでおっしゃられましたけども,ちょっと私,いま手元にそういった覚書云々ということは確認しておりませんが,むしろ市長の答弁から申し上げましたように,当初から通夜は行わないという形の中で進んできた経過がございます。それとなおかつ,この覚書と違う形でございますが,やはり通夜をしていただくことになりますと,一般の葬儀,そして通夜,そうすると通夜ということは,やはり夜間になるということになりますので,ご遺体の安置とか,いろんなことになってまいりますと,やはり場が少なくともほぼ24時間の体制を取らなきゃならないということもございますので,その辺が難しい経過の中であったのではないかということもご理解をいただきたいと存じます。  それから不法投棄の看板でございます。PRする必要がある,これは当然引き続きそういったことにつきましては考えていかなければならないと思っております。したがって予算もそれなりの対応をして考えていきたいと思っております。  次に,最後に関連ということでご質問をいただきました友引の件で,いわゆる友引の休業についてお答えを申し上げたいと存じます。斎苑の休業日は現在,1月1日と友引日でございまして,それ以外はオール稼働でございます。したがいまして1月1日については,斎苑条例の施行規則で,また友引につきましては,当規則に基づく市長の定める日として,いわゆる休苑,いわゆる休みとさせていただいておるのが実情でございます。友引日を休みといたしました経緯は全く宗教的なものはございません。平成4年度において,私ども市の職員の完全週休2日制が導入された際に円滑な業務を確保しながら,限られた職員,人員で法律的に年間約100日程度の休日を消化させる必要がございます。そういった中で,1つの現象と言いますか,事実といたしまして年間約60日ほどある友引日にはほとんど業務の申込みがないと,こういうことをもって休苑日,休みとさせていただいておるわけでございます。残りを別途指定することとしたものでございまして,努めて合理的な運営理由によるものでございますので,よろしくご理解をいただきたいと存じます。以上でございます。 ○議長(宮原登美男君) 高橋 亨君。 ○12番(高橋 亨君) 3回目の質問をさせていただきます。  最初に,ポイ捨て禁止についてでございますけれども,これから検討されるときには,ぜひ河芸町,津市等呼びかけをしていただいて広域で取り組んでいただきますよう要望しておきたいと思います。ポイ捨ては,国道沿い以外にやはり人が行き交う駅周辺等に多く発生しております。年間360万人が行き交う白子駅周辺,これは住民の間で大変困っております。ハード面につきましては,この後同僚の議員が質問しますので,私はこの辺にとどめておきたいと思います。 ○議長(宮原登美男君) 時間が迫っておりますので,簡潔にお願いします。 ○12番(高橋 亨君) はい,2分ほどで終わります。  通夜葬儀についてでございますけれども,経費がかかる,こういう問題はこれは別個に検討していただきまして,現在,市内で通夜を執行している葬儀社は1社あると思います。来春より某葬儀社が1社加わり2社になると思いますが,いずれも算所,西条といった比較的住宅が立て込んでいるところにございます。これは昔ほど葬儀に対する違和感がなくなってきてることを意味していると思うわけでございます。一方,斎苑の周辺は工場と田んぼに囲まれております。恵まれていると思うわけでございますけれども,地元の協力なくして何も語れないわけでございますので,感情を損ねないように,もし話し合いが持たれるようであれば,よろしくお願いしたいというふうに要望しておきたいと思います。なお,通夜葬儀を民活で行うか,仮に斎苑で行うか,どちらにしましても,葬儀協力店と十分協議して,問題の起こらないようよろしくお願いいたしまして,私の質問といたします。ありがとうございました。 ○議長(宮原登美男君) この際暫時休憩をいたします。再開は16時といたします。            午 後  3 時 51 分 休 憩           ───────────────────            午 後  4 時 02 分 再 開 ○議長(宮原登美男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  本日の会議時間は議事の都合により,あらかじめこれを延長いたします。  日程により議事を継続いたします。  山本 孝君。              〔2番 山本 孝君登壇〕 ○2番(山本 孝君) 2番 新風会の山本でございます。通告に従いまして幾つかの質問をさせていただきますが,本日最後ということで,皆さん方のご協力をよろしくお願いしたいと思います。  加藤市長が誕生以来,市の財政再建を旗印に行政のかじ取りをされてまいりました。しかしながら,市長は絶えず緊縮緊縮という言葉が私は耳にこびりついております。21世紀に向けた市のあり方など,市民の皆さんに対してのビジョンがもっと示していただきたいと,かように私思う次第でございます。市民の幸せのために,鈴鹿市の活力を生み出すためにも,質問に先立って市長に冒頭まずお願いしたいと,かように思います。  それでは1点目の質問に入りますが,12月1日の市民会館にて開催された市制55周年記念式典の運営の一部に若干問題点,政治的配慮に欠けたのではないかという声が自治会役員さん等の皆さんから続出しておりますが,この件に関して,市長の率直な見解を求めたいと,かように思います。  2点目でございますが,都市計画道路石薬師道伯線の事業計画は,昭和59年の7月に事業認可され,約13年間を経過しておりますが,その進捗状況はどうなっているのか,お伺いします。1番として,県区間の未買収者1名の方の交渉は現在どうなっているか。2番として,もしも交渉が解決していれば,いつ工事に着工し,何年度に完成するのか,よろしくお願いしたいと,かように思います。  次に大きな3点目でございますが,税収が伸び悩む中での滞税対策についてお伺いいたします。1点目,市税の滞納額は,個人,法人で現時点で総額は幾らか。2点目に,個人,法人の滞納者の上位10名を公表していただきたい。額で示していただきたい。かように思います。3点目に,国民健康保険,国民年金保険の滞納額は一体幾らあるのか。4点目として,市営住宅の家賃の滞納は現在幾らあるのか。5点目として,これまで滞納者に対して,どのような手続で対応してきたか,順次分かりやすく説明を願いたい。そして6番目として,順次やってきたが,結果はどうなっているのかと,これも詳しく説明をしていただきたい。  4番目でございますが,いろいろとそういう対応の仕方をしてきたが,限界でなかろうかというようなことで,私は,ここで税のGメン,特別滞納整理対策室の設置を強く要望するものでございますが,行政当局のお考えはいかがですか。第1問目の質問はこれで終わります。 ○議長(宮原登美男君) 市長,加藤 栄君。              〔市長 加藤 栄君登壇〕 ○市長(加藤 栄君) 山本議員のご質問に順次お答えをさせていただきます。  まず,加藤市政はビジョンに欠けるではないかと,そんなことをおっしゃいました。私,後半戦にかけてますので,どうぞよろしくお願い申し上げたいと思います。この前の55周年記念日にはたくさんの方のご臨席を賜りまして,心より厚くお礼を申し上げます。まことにありがとうございました。それでは山本議員の市制55周年記念式典の内容の中で一部に政治的配慮が欠けたのではないかというご質問からご答弁を申し上げます。今回の記念式典は,5年ごとの節目にとり行わせていただいておるもので,その内容につきましては,市政の進展にご尽力を賜りました方々に感謝の意を表させていただくとともに,市民並びに関係各位の方々と,この節目を心からお祝いをさせていただくものでございます。その進行に当たりましては,式典の趣旨にかんがみ,できる限り政治的色彩をなくする方向で取り組みをさせていただきました。しかしながら,式典終了後に,いまおっしゃいましたように政治的な配慮が足りなかったのではないかというご心配のお声をいただいたことにつきましては,真摯に受け止めさせていただきまして,今後への私の教訓として生かさせていただきたいと存じますので,どうぞ今後ともご指導,ご鞭撻賜りますように,よろしくお願いを申し上げます。なお私は日ごろから,行政運営に関しまして,中立公平な立場で常に取り組まさせていただいておりますので,今後も市民の皆様のご意見を十分に尊重して市政に反映させてまいりたいと存じます。よろしくお願いを申し上げます。  次に2点目のご質問にご答弁を申し上げます。都市計画道路石薬師道伯線の進捗状況についてのご質問でございますが,本事業につきましては,ご承知のように市道算所甲斐線及び県道亀山鈴鹿線並びに三行庄野線の交通渋滞解消のため,昭和59年7月27日に,鈴鹿市道伯町字野田西より字赤禿山までの延長615メートル,幅員16メートルについて都市計画法による事業認可を三重県知事より受けまして事業を進めてまいりました。その後,平成3年度より石薬師道伯線の鈴鹿市の施行区間に隣接する区間について,三重県において道路改良事業に着手をしていただき,県と協力しながら事業を進めてまいりましたが,地権者のご理解が得られずに用地取得が難航しておりました。しかしながら,用地交渉を進めてきましたところ,この度ようやく鈴鹿市及び三重県に共通をします最終の未買収地権者に,当該事業の重要性をご理解いただき,本年10月に用地取得契約並びに物件移転補償契約に調印いただきました。これでようやく全線開通に向け工事に着手できるめどが立ったところでございまして,早速国に対しまして平成10年度の予算要望をいたしておる状況でございます。その着工時期等についてでございますが,鈴鹿市の施行区間の工事につきましては,平成10年度の工事として実施をし,完成する予定でおりますし,三重県の施行区間におきましても,鈴鹿市の重要路線とご認識をいただいておりまして,市事業と同様に平成10年度に完成できるよう努力することのご返事をいただいております。長年にわたりまして非常にご迷惑をかけてまいりましたが,一日も早い完成を目指してまいりますので,いましばらくの間ご辛抱をいただきますようにお願いを申し上げます。  次に3点目のご質問にありました税収が伸び悩む中で滞税対策についてご答弁を申し上げます。バブル経済の崩壊と,その後の景気後退は,地方税においても滞納発生数の増加や,高額化を招いており,ここ数年,企業の倒産も全業種に広がり,バブル型倒産から不況型倒産への移行が見られます。このような中で,地方税等の滞納整理には厳しいものがございます。平成9年10月末の収納状況につきまして,市税の現年度分調定額が276億9,354万2,687円に対しまして,収入済額は179億6,313万4,858円で,収納率は64.86%であります。昨年度同時期の60.34%に対して上昇気味となっております。国民健康保険税では,調定額が41億7,682万1,000円に対しまして,収入済額は15億8,845万2,050円であります。収納率は38.03%で,昨年度同時期の38.05%とほぼ同率となっております。滞納繰越分について見ますと,市税の調定額が15億6,381万8,169円に対しまして,収入済額は1億7,623万7,604円で,収納率は11.27%でございます。昨年度同時期の10.12%に対して1.15%上昇しておりますものの国民健康保険税では,調定額が9億2,641万743円に対しまして,収入済額は9,725万707円で,収納率は10.5%でございます。昨年度同時期では11.32%で,若干下がっている状態であります。国民健康保険税を含んだ市税トータルで見ますと,現年分について調定額が318億7,036万3,687円に対しまして,収入済額は195億5,158万6,908円で,収納率が61.35%であります。昨年度同時期は57.11%で上昇気味であります。滞納繰越分につきましては,調定額が24億9,022万8,912円で,収入済額は2億7,348万8,311円であります。10.98%の収納率で,昨年度同時期の10.59%に対して,若干の上昇となっています。滞納繰越分の状況について申し上げましたが,この滞納者に対する対策につきましては,平成7年度,8年度は国民健康保険税適正賦課及び収納率向上特別対策事業がございまして,保険年金課とともに対策会議を開き,8年度において申し上げますと,合同による夜間特別徴収が3回,延べ7日,154人を動員し,実施するなど,国民健康保険税の収納特別対策事業に力を入れてまいりました。その結果,国民健康保険税滞納繰越分の収納率は,平成7年度の15.29%に対しまして,平成8年度は17.24%と1.95%の伸びを示しました。保険税を除く市税につきましては16.96%から16.39%と若干落ちたものの両者を含むトータルといたしましては16.29%から16.72%と若干伸びております。収納対策の基本的な考え方といたしましては,自主納付の意識づけと高揚を図ることを目的に,業務の進め方といたしましては,督促状の発送はもちろんでございますが,催告文書の発送は滞納繰越者,現年度分のみの者など,その時期に合わせて内容を変え,年7回発送をいたしております。文書内容につきましては,納付相談等,連絡のない場合は差押えも辞さない旨記入をしておりますが,それでも反応のない者には,電話による納税勧奨,個別訪問による納税指導を実施をいたしております。納税への理解,協力を粘り強く求めながら,滞納整理を進めておりますが,それでも自主納税に至らない場合は,最終段階といたしまして財産の差押え等の滞納処分を講じております。平成9年度において新たに滞納処分を執行した件数を申し上げますと,11月末現在で差押え件数は不動産2件,電話加入権4件,給料2件,預金60件,所得税の還付金1件,合計69件で,交付要求の54件を加えて123件の滞納処分を執行しております。特に差押えにつきましては,昨年同時期31件に比べ倍以上の件数を処分をいたしております。上位の大口滞納者について見ますと,バブルがはじけた後,経営不振に陥ったと見られます不動産業,サービス業者が目立っております。100万円以上の滞納者を見ますと,個人が191件で,7億2,637万5,807円でございまして,法人は54件で4億5,637万2,187円で,両者を合わせますと11億8,274万7,994円でございます。このうち上位10位の内訳を申し上げますと,個人では不動産業者が7件,サービス業その他が3件,3億1,008万7,070円,法人では,不動産業3件,サービス業6件,販売業1件で,2億9,551万5,802円でございます。両者を合わせますと,6億560万2,872円で,全体の38.7%を占めております。なお具体的な納税者を特定できる情報の提供は税法上もできませんので,公表は差し控えさせていただきます。これらの多くは会社倒産で,交付要求中の者,すでに差押えしている者,約束手形受領中,分割納付中の者などがあります。その中で不動産差押えを検討いたしましたが,市税債権により優先する抵当権がすでに設定されており,差押え困難なものがありますが,納税秩序の確立,税の公平,公正を目指し,滞納整理を実施していく所存でございます。  次に,国民年金保険料についてでございますが,ご承知のとおり,国民年金法に基づく市町村長への機関委任事務で,現年度については市町村が,過年度については国が国民年金保険料収納特別対策に取り組み,検認率の向上に努めております。平成8年度末の収納状況は,検認対象月数25万106月,検認実施月数20万6,785月で,検認率82.7%となっております。しかし未納者の多くは低所得者層の方や,従来任意加入であった学生が強制加入になったことにより未納者が増加しておりまして,将来の年金受給権の確保に向けて職員による戸別訪問,電話勧奨や集合徴収を,あるいは国民年金推進員を活用して,年金制度を周知しながら,納付勧奨や免除指導をし,未納状況のお知らせはがきを内容にも変化をつけて,納付につながるよう年9回送付をいたしております。また,未納対策のほかに口座振替の促進が有効で,加入勧奨を文書,窓口,戸別訪問時に実施をいたしております。今後も低所得で納付困難と思われる方には,申請免除の指導をし,また余裕があっても年金に無関心であったり,納付を拒否する被保険者へは様々な広報手段を活用して年金制度をご理解願い,なお一掃の収納対策を行っていきたいと存じますので,ご理解をいただきますようにお願いをいたします。  続きまして,市営住宅の収納状況につきまして申し上げますと,現年度調定額4億3,000万円に対しまして,徴収額4億1,000万円であり,徴収率94.6%と,他市に比べますと,比較的良好な状況にあると考えられます。しかしながら,このようなことを前提といたしましても,過年度からの滞納家賃は6,000万円ほどあり,中には百数十万円もの滞納者もいる次第で,職員一同昼夜を問わず徴収作業に当たっております。また保証人に対しましては,年2回滞納者の滞納額を代替履行するよう文書にて通告いたしております。今後,議員のご指摘のある善良なる市民,あるいは善良なる入居者との均衡を考慮し,ますます徴収率の向上を図らなければならないと考えております。再度徴収体制の見直しと,徴収人員及び回数等の増強を図っていくと同時に,家賃は本質的に民事上の債権でもあり,裁判所名で支払命令を送達することも検討いたしております。  次に,4番目の税Gメン,すなわち特別滞納整理対策室を設置してはどうかとのご質問にご答弁を申し上げます。まず他市の状況から申し上げますと,奈良市の市税徴収対策室,栃木県足利市の税収対策本部など対策室,対策委員会や対策推進本部などを設置をした市もございます。また行政サービスの一部に制限を加えているところに群馬県太田市がございます。各行政サービスの申請の際に,納税証明欄に納税課の確認を受けて手続をしてもらい,滞納のあった場合には納税指導をして相談に応じてもらってから手続を取るものでございまして,納税指導を中心としたものです。当市におきましても出産一時金や高額療養費の給付金の滞納税への充当,市営住宅の入居など行政サービスの制限をすでに一部取り入れております。こうした行政サービスの制限の拡大,ご提言をいただいた税Gメンを設置することも対策の一つの方法かと存じますが,税は自主納税が原則という観点から,口座振替納付の強力な推進など様々な方向から対策を講じてまいりたいと考えておりますので,よろしくご理解を賜りますようにお願いを申し上げます。 ○議長(宮原登美男君) 山本 孝君。 ○2番(山本 孝君) 市長ご答弁ありがとうございました。  まず第1点目のこの12月1日の件ですが,市長は絶えず就任来,市民のためのと,絶えず市民を使われます。中立的にとおっしゃいます。言うたことは本当ですな,市長これ。考えは変わっておりませんな。と申しますのは,やっぱり人間て感情の動物ですから,それによって市長自身が苦しむなら私は何とも言いません。市民に,ちょっとしたことによって市民が困りゃせんかと,ここが一番重要なポイントでございます。例えば,その当日に,私は政治的配慮が欠けたんではないかと,それについては陳謝しますと言うけど,しかし,今や鈴鹿市はいろいろなものをやりたい,やり遂げたいと,国の方へ陳情に行きたいと,そのときに,よっしゃと,いやあのときのと言うた場合には,これはほかの市はどんどん行くかも分からん,鈴鹿市はそのときどうなるのやということを私は一番心配するのであります,それが。鈴鹿市は予算がようけあったらいいですよ。そういう配慮,そして市制55周年というのであれば,念に念を入れて,来賓の皆さんどうするか,来なかった場合どうするかと,いろいろと念に念を入れてやらなければ,こういうような結果が事実出てくるんですから。市民会館に自治会の役員さんすべて見える。おかしいやないかと,皆さんたちは,それぞれの自治会の役員さんです。鈴鹿市さんも金ないと困ったわやと,こんなことではあかんわのうという声が出てきた場合,えらい本当にすみませんだと,それで私は済まない,これは。そういうことは。今後なお一層,そういう大きな式典の場合には,これは総務が担当ですな,何度も何度もこれでいいかと,手落ちあらへんかと,そういう気持ちになっていただきたい。今回の1日のあれには,そういう気持ちは全く私には感じ取れない。それを強く要望しておきます。  この2点目の都市計画道路石薬師道伯線事業,私はなかなか議会でほめたことはございませんが,これだけは職員の皆さんにほめたいと思います。連日連夜,そのように交通渋滞とか,そういうことのために行っていただいて,これがようやく平成10年着工して完成する。これは本当に皆さんに頭を下げさせていただきます。  次に3番の税ですが,いま聞いてびっくりました。金がない,金がないと,納めとらへん人がこんなにおるのかと,これは憲法第30条,国民は法律の定めるところにより納税の義務を負う,第30条にうたってあります。税金の義務があるのやと,我々に。そういうことで,国がいろいろな施策,県がやる,市がやるについて,その税金の金だと,ましてや鈴鹿市は一般会計予算の中で約60%ばかりその税に頼らなければならない。本当に汗水流して,そして税を納めて,それを有効に活用し,鈴鹿の将来頼むぞよと,汗のにじんだあの税金です。それを約15億ですか,14億何ぼという方が,これはいろいろ事情がありましょう,これは。事情があるけど,私はここで納めない人が,義務違反している人が,いや言うて行ったらこらえてくれたがやと,例えばそれが蔓延化したら一体どうなるかということで,やっぱり折り目,切れ目はつけなければならない。正直者がばかを見るというようなことは鈴鹿市には絶対あってはならない。私はそう思います。いまこそ,その14億何がし,健康保険いろいろ入れるともっとありますが,そういうのを本人納めるのが当たり前やけど,こちらもそれに対し,もう少し強い姿勢で臨んでいかなければならない。私はかように思います。これは職員の皆さんご苦労さんですよ,これは。これは人間,ひとつ頼みます,ほいそらと言うてくれる人は納めております。しかし俺はのうと言われたら,あるときには体も張らなければならないと思います,これは。職員の苦労は私はよくわかりますが,そういう苦労を市長以下三役が本当に心にしみておるか。そうであれば,市長がいつも言う財政再建何々,市長自ら職員と夜でも行動したらどうですか。そのぐらいの気持ちを持つならば職員もやる気が出てくると,私はかように思います。だれしも税金納めたくない。しかし俺の街はよくしてほしい,これだれしも思います。人の金でしてほしい,分かりますけども,これは義務を負わなければならない。そういう点で,これは市長の決意,そして,それに携わる皆さん方と一遍ゆっくり三役の皆さん方は話をしていただきたい。なかなか市長,職員というのは一段上々の人にはなかなか本音を言えないの。それは。そういうことを自ら市長が先頭に立ってやってくれるならば,一気には解決はしない。一気には。しかしその姿勢を見せるならば,やはりお金はないけど,そうしようかと,両輪になってくれる,いまは市長も金ないのや,金ないのや,金ないというのはせんということや,それではいかん。そういう点で市長さん,これはひとつよろしくお願いしたいし,決意は述べていただきたいと思います。そして横浜では滞納者対策強化ということで,滞納者に対する差押え対象も土地,家屋,不動産だけではなく株券までやろうやないかと,株券を没収して,それを売りましょうということが横浜市で実行に移っております。それでもう1つは,やはり口座を設けようとするならば,宇部市では,市税や国保,年金で口座振替していただく方に,あそこには遊園地がございます,その乗物券とか,そういうことをしてでもやっぱり口座を開設していただきたい。そういうわずかなことでも成果は出ております。札幌市はまだ強気です。納税に精通した課長級,係長クラスを4人として10人で編成する。14人で組織し,当面2年間,滞納者の税を取るのに専従で徹底的にやります。こういうことを見なさいと,それで私はいま市長さんがGメンはわかるけど,やはり納税者としてはねと,納税者の皆さんが納める義務がある。それが納まらないということは,やはりそれに対する強行策というのは当然取らなければ,これは解消しない。私はそのように思います。要は,午前中からも同僚議員からいろいろと市長さんに対するいろいろ質問,ご意見等が出ておりましたが,要は,加藤市長は鈴鹿の顔でございます,一家の主でございます。市長自らいまそういう問題に全精力を打ち込んでやるならば,やはり滞納者も,これはいかんなと,また聞くところによりますと,私ある部長さんに話したら,言うてあるでと,そうした場合,職員がそこに行った場合どうなるか,部長に言うてある,そういう部長はどうもならん部長ですよ,それは。そういう部長自ら取りにいきなさい,これは真剣ですよ。納めない者がのほほんして,おれこう言うたら,これで通っていったがや,やっぱり打つべき歯止め,ここで打たなければならない。そうせんことには私はよその市は言いません,鈴鹿はいかにやるか,どのようにやるかということを担当なり市長が再度お答え願いたい。 ○議長(宮原登美男君) 市長 加藤 栄君。 ○市長(加藤 栄君) まず記念式典につきましては,市を挙げての式典でもございまして,招待させていただきました皆様に大変失礼なことをやりまして大変申しわけなく思っております。責任者である私の全体の目配りと申しますか,配慮が足らなかった,これはもう正直,この際わびさせていただきます。今後も絶対そのようなことのないように厳重に私自身注意をいたしまして,もっともっと目の届く行政をやらせていただきたいと思いますので,どうぞひとつよろしくお願いを申し上げたいと思います。  2点目の石薬師道伯線は地域の方々,地権者の方々,そしてまた議員の皆様に大変ご協力をいただき,このような明るい見通しが立ちましたことを,この場をお借りして厚くお礼を申し上げたいと思います。  それから大変つらい結果でございますが,滞納がかなり多いということでございます。毎年毎年これは監査の指摘事項で強い強い指摘を受けてます。他市もそうだし,県もそうです。よそもそうだからどうだということではございませんが,本当に私も非常に多い滞納額を見させていただいて,本当に山本議員と同様にびっくりしていると言うか,嘆かわしく感じておるところでございますので,今後この滞納の整理には強い姿勢で臨む,そんなことを実は関係部と打ち合わせたわけであります。よろしくお願いしたいと思いますが,加えて税Gメン,これもいま他市の例を言われましたが,まさに私も同感でございます。しかし,どっちかと言うとか弱い市の職員でございまして,相手方は非常に強い姿勢で来ますので,どっちか言うと,ちょっとたじたじの場合が非常に多いということを聞いてます。そういう際はひとつお助けをいただきますように実はお願いしたいと思いますが,これから十分注意をして,このGメン対策,これからも注意して,できるだけ滞納額の少なくなるような政策,施策,方法を取り入れていきたいと,そのように感じてますので,どうぞ今後ともご指摘やご協力をいただきますようにお願いを申し上げたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(宮原登美男君) 山本 孝君。 ○2番(山本 孝君) 3回目の最後になりますが,ようやく市長から本音が出ましたので,ともかく是は是,非は非です。悪いことは改めると,その率直,謙虚な気持ちがこれが私は一番大事やと思いますから,やはり是は是,非は非,これはいま市長からの陳謝の気持ちでよくわかりましたが,ただ市長,税の取り立てはひ弱い何々,何にも関係ない,これは。万が一身に何かがあったら,ちゃんと警察がちゃんとやってくれる。職員はもっと勇気ありますよ,それを市長一遍自ら行ってみなさいと私は行っている。そういうやはり納める義務ある人が,いやいやもうと言ったら,これみんながそういう習慣になったら,みんなお手上げですわ。そしたら私行って取ってきましょうか,そんなんやったら,市長。私らはそこまでのやはり市に対し,市民に対し情熱を持っております。そういうことで,もう時間も延長というのはこれはいけません。市長も率直に認めていただいたということについては,私はこのいまの結果がどれだけ実のあるものになっていくかということを期待し,市長も早速一遍夜飛んでいただいて,現場で痛感していただくことを望んで,これで最後の質問といたします。ありがとうございました。 ○議長(宮原登美男君) 大変ご協力をいただきましてありがとうございました。  これにて本日の質問を終わります。  残りの方は明10日及び11日にお願いすることにし,本日はこれにて散会をいたします。どうもご苦労さまでした。            午後  4 時 47 分 散 会...